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IFN-γによるTrypanosoma cruziの感染促進作用

研究課題

研究課題/領域番号 08877050
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関山形大学

研究代表者

渡邊 正  山形大学, 医学部, 助手 (60113990)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードTrypanosoma cruzi / IFN-γ / IFN-γレセプター / knock out mouse
研究概要

IFN-γは、細胞内寄生原虫殺害機序におけるtriggering factorとして重要であるが、偶然に、IFN-γがT.cruziのLLC-MK2細胞に対する感染性を促進させることを見い出した。更に、IFN-γが直接T.cruziに作用して感染率を上昇させることを明らかにした。この現象は、寄生虫が宿主の防御機構因子を逆に利用して種の保存をはかっていることを示唆しており、宿主と寄生虫との関係を従来とは異なった観点から解明する契機となり得る研究ととらえ、本年度は以下の検討を行なった。1.IFN-γの虫体への選択的結合の有無を明らかにするために、^<125>I-labeled IFN-γとunlabeled IFN-γを用いた結合試験を行なった。その結果、IFN-γのtrypomastigote虫体への結合は特異的なものであり、trypomastigote虫体表面上にIFN-γ結合物質が存在することが明らかになった。2.虫体表面上のIFN-γ結合物質の精製には多量のtrypomastigoteが必要であり、現在、培養系で作製しており、今少し時間がかかるものと考えている。3.T.cruzi cDNAライブラリーの作製は定法にもとづいてすでに終了しており、蛋白精製をまってIFN-γ結合物質をコードする遺伝子を同定する予定である。4.IFN-γレセプターknock out mouseでは、IFN-γによるmacrophageのNO・産生が活性化されない。そのためIFN-γと虫体の感染増殖との相関性をin vivoで見るのに適した実験モデルである。そこで、T.cruzi感染時に産生されるIFN-γが、in vivoで虫体の感染増殖を促進するかを、IFN-γレセプターknock out mouseを用いて検討するために学内の動物センターで飼育繁殖中であるが、他の実験にも使用しており十分な供給がまだできていない状況である。そのため感染実験に用いるT.cruziのstrainの選定、感染数等を抹消血中のparasitemia、死亡率および死亡までの日数をもとに現在検討している段階である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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