研究課題/領域番号 |
08877059
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高浜 洋介 (高濱 洋介) 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (20183858)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Tリンパ球 / 細胞分化 / T細胞レセプター / 胸腺 / 単クローン抗体 / 発現クローニング |
研究概要 |
免疫応答における「自己」と「非自己」の認識において中心的役割を担うTリンパ球は、造血幹細胞に由来して、胸腺環境内で成熟する。この時胸腺内では、生体にとって有益な認識特異性を持つT細胞のみが選ばれて成熟を果たす。この胸腺内でのT細胞成熟と選択に最も中心的な役割を果たす細胞表面分子は抗原レセプター(TCR)である。しかし胸腺においてTCRの発現がどのように制御されているのかをはじめ、TCR構成鎖以外の細胞表面分子による胸腺分化の制御機構はこれまで全くわかっていない。 本研究では、胸腺文化においてT細胞の分化を制御し得る新しい細胞表面分子群を明らかにするために、これまでに自ら樹立してきた種々のマウス胸腺細胞株をハムスターやラットに免疫することによって、マウス胎仔胸腺器官培養でのT細胞分化に影響を与えるような単クローン性抗体を選別し、新奇な細胞表面分子の探索を行った。その結果、未熟胸腺細胞の強い凝集をもたらす抗体HK4や、ごく限られた幼若胸腺細胞のみに結合性が限局される抗体YAY-01を得ることができた。これらの分子の同定に向けて、標的分子の精製や発現クローニングなどの手法によって解析を進めたところ、YAY-01抗体結合分子として、未熟胸腺細胞に発現され、T細胞の初期分化に大きな関与を示すpTα分子が固定された。 現在、果たしてYAY-01結合分子がpTαのみであるのか、抗体特異性の解析を進めているが、これまでに、pTαの表面染色に供することのできる単クローン性抗体は樹立されておらず、本研究にて樹立されたYAY-01抗体は、T細胞初期分化におけるpTαの機能を明らかにしていくために大変有用な材料と考えられる。 なお、HK4抗体の認識分子はGPIアンカー型の35kDの表面タンパクであり、現在一次配列の同定を進めている。また、更なる単クローン性抗体の作製も引き続き進めている。
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