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T細胞に発現される新しいチロシンホスファターゼの遺伝子と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08877062
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関九州大学

研究代表者

岸原 健二  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80214774)

研究分担者 吉田 裕樹  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40260715)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードチロシンホスファターゼ / クローニング / プロテインキナーゼC / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / T細胞 / Jurkat
研究概要

Degenerate PCR法を用いて、ヒトの新規チロシンホスファターゼ(PTP)のクローニングに成功した。新規PTP遺伝子hPTP-Jは、1436アミノ酸をコードしている受容体型(膜型)PTPあった。その細胞外領域にはMAM(メプリン,A5,M)様ドメイン、イムノグロブリン様ドメイン、4個のフィブロネクチンIII型様ドメインの繰り返し配列があり、細胞内ドメインには2個のPTPドメインが直列に連結していた。したがって、このような構造の特徴から、hPTP-JはII型受容体型PTPであり、RPTPμやRPTPκを含むMAM含有PTPファミリーに属することが明らかとなった。
ノーザンブロットの結果、hPTP-Jはとくに骨格筋で強く発現され、前立腺、脾臓、胎盤で中程度の発現が認められたが、リンパ筋、脾臓、胸腺などのリンパ系器官・組織における発現はきわめて低かった。一方、各種腫瘍細胞におけるhPTP-Jの発現を調べた結果、特定の腫瘍細胞種に発現が多いわけではないことが明らかとなった。調べられた細胞株の中でも、MOLT-4(T細胞株)、Jurkat(T細胞株)、HeLa(類上皮細胞株)、K562(赤白血病細胞株)においてhPTP-Jの発現が認められた。さらに興味深いことには、hPTP-Jの発現は、ホルボールエステルであるPMAによって抑制されることが明らかとなった。そのPMAによる発現抑制がプロテインキナーゼC(PKC)阻害剤であるGF109203Xよって阻止されることから、hPTP-Jの発現抑制はPKCを介していることが示唆された。
今のところ、hPTP-が細胞及び生体においてどのような役割を果たしているのか全く分かっていない。そこで、現在、hPTP-Jの機能及び生体内での役割を明らかにする目的でhPTP-Jのジーンターゲティングを行っている。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Bing Wang,Kenji Kishiara,Donglel Zhang,Hiromitsu Hara,and Kikuo Nomoto: "Molecular Cloning and Characterization of a Novel Human Receptor Protein Tyrosine Phosphatse Gene,hPTP-J:Down-Regulation of Gene Expression by PMA and Calcium Ionophore in Jurkat T Lymphoma Cells" BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS. 231. 77-81 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] B.Wang,K.Kishihara et al.: "Molecular cloning and characterization of a novel human receptor protein tyrosine phosphatase gene,hPTP-J : Down-regulation of gene expression by PMA and calucium ionophore in Jurkat Tlymphoma cells." Biochemical and Biophysical Research Communications. 231. 77-81 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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