研究課題/領域番号 |
08877075
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 講師 (50207544)
|
研究分担者 |
溝上 哲也 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (60269074)
吉村 健清 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (20037435)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | グルタチオ / 死亡率 / 疫学研究 / 食生活調査 / グルタチオン / 淡色野菜 / 摂取記録法 / 寄与率 / 玉ねぎ |
研究概要 |
抗酸化作用を有する物質は活性酸素の作用を抑制し、老化遅延を起こす可能性があると考えられている。そこで、血清グルタチオン値により死亡率に影響するかどうかを検討するため、コホート内症例対照研究を行った。対象は1986年に健康実態調査を行った福岡県S町の住民5000名である。調査開始後、健康診断において、調査協力の意志を確認できた者に対して、血清を凍結保存した。1997年までに死亡した者は486名で、このうち、血清が保存されている者は60名であった。そこで、この60名に対して、性、年齢(±2歳)、採血日(±1年間)をマッチさせた対照群を1:1で、血清保存のある生存者から無作為に収集した。死亡者と生存者の血清グルタチオン値の年齢別平均値(μmol/ml)は、40-59歳、60歳代、70歳以上でそれぞれ、9.7±1.1、9.9±1.8、8.9±1.8と9.4±1.8、9.3±1.5、9.0±1.1となり、70歳以上の高齢者で減少する傾向がみられた。死亡者と生存者の平均値はそれぞれ9.5±1.7、9.2±1.4で有意な差は見られなかった。グルタチオンは抗酸化作用を有し、癌や心臓病の予防に効果あるとする報告とそでないという報告があり、今回の結果では、死亡率との関連は認められなかった。しかし、年齢とともに減少する傾向が見られたことは、老化と何らかの関連があることが示唆され、今後、ライフスタイルの要因も考慮して検討することが必要である。
|