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線維芽細胞の遺伝子解析-神経系による調節機構の解明-

研究課題

研究課題/領域番号 08877090
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関鳥取大学

研究代表者

秋吉 英雄  鳥取大学, 医学部, 助手 (20150360)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード肝線維症 / 筋線維芽細胞 / マスト細胞 / 神経支配 / アセチルコリンリセプター / 神経終末 / うっ血性肝線維症 / 免疫粗織化学 / 肝臓 / 線維芽細胞 / 伊東細胞
研究概要

実験動物に線維化を急性発症させた肝線維症では,線維隔壁内に神経繊維を豊富に認め,線維化発症過程および病態肝の代謝調節に自律神経系が能動的に関与していることが推察される。一方,肝臓の門脈域および中心静脈域における神経支配様式と線維産生細胞の種類を分布は全く異なっており,中心性および周辺性での線維発症過程は異なることが想定される。本研究は神経系と肝臓における線維産生細胞である線維芽細胞(FB),筋線維芽細胞(MF)および脂肪摂取細胞(FSC)との相関を形態学的に明らかにし,線維肝での自律神経系の動きを考察した。
材料と方法:ラットを使い,四塩化炭素腹腔内投与による門脈域-中心静脈性線維症と下大静脈結紮による中心静脈性線維症を作成して比較検討した。FB,MF,FSCの細胞同定には抗細胞骨格抗体,神経線維の分布と局在はアセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性法と抗神経伝達物質の各種抗体を使用した免疫組織化学法と透過型電顕により検索した。またアセチルコリンリセプター(AChR)の検索にはin situ hybridization法を行った。
結果と考察:(1)門脈域性線維症:AChE性神経線維の増加と再編成,およびMF-マスト細胞-神経終末複合体の形成を線維化巣内で認めた。(J Hepatology,in press,1998)In situ hybridizationでは線維隔壁を構成する線維芽細胞様細胞にAChRのRNA遺伝子の発現が観察された。(2)中心性線維症:中心静脈および類洞周囲の神経支配は乏しく(Liver,submitted 1998),神経系の関与は認めなかった。一方,FSCはMFに転化,膠原線維産生を行っており,調節には低酸素症・血栓形成等が関与していることが推察された。(J Hepatology,Submitted,1998)
まとめ:門脈域の線維芽細胞様細胞(間質を構成する細胞)には,線維化発症過程で細胞質内に,AChR遺伝子が発現している事が示唆されたが,細胞レベルでの明確な細胞同定は今後の研究で解明したいと考えている。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akiyoshi Hideo: "Mast cell, Myofibroblast and Nerve Terminal Complexes in Carbon Totra-chloride Induced Cirrhotic Rat Livers" Journal of Hepatology. (印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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