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固形腫瘍に対する末梢血幹細胞移植術の基礎的・臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08877100
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

福原 資郎  関西医科大学, 医学部, 教授 (40142301)

研究分担者 山本 義尚  関西医科大学, 医学部, 助手 (30278642)
野村 昌作  関西医科大学, 医学部, 講師 (20218358)
北島 弘之  関西医科大学, 医学部, 講師 (80204890)
米津 精文  関西医科大学, 医学部, 講師 (40175013)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードトロンボポエチン / 末梢血幹細胞移植 / 電顕ペルオキシダーゼ活性 / 肺癌 / 悪性リンパ腫 / サイトカイン / リンパ球サブセット / LAK療法
研究概要

本研究では、固形腫瘍とくに悪性リンパ腫と肺癌症例の末梢血幹細胞移植(PBSCT)に関して、基礎的検討と臨床的検討を平行して行った。基礎的検討に関しては、末梢血幹細胞採取凍結保存検体を用い、トロンボポエチン(TPO)によって刺激培養した後の検体に含まれる各種細胞の電顕ペルオキシダーゼ(PO)活性を検討した。TPO添加検体では、MPO陽性の細胞も観察されたが、G-CSF添加検体に比べると頻度的な少数であった。一方、PPO陽性の細胞は、TPOおよびIL-3添加検体のみで検出された。細胞表面マーカーの解析では、サイトカイン非添加の検体に比べTPO添加検体では、CD13・HLA-DRの軽度の増加が認められ、またCD41aおよびCD42bについては著明な増加が観察された。以上の結果より、TPOは、末梢血幹細胞に対して、血小板膜糖蛋白や電顕PPO活性の発現を単独で誘導しうると考えられた。臨床的検討に関しては、PBSCT後の免疫系の変動につき、リンパ球サブセットと血中サイトカイン量を測定し、悪性リンパ腫と肺癌との比較検討を行った。移植後のリンパ球サブセットの変動としては、activated T cell(CD^<3+>HLA-DR^+およびCD8^+HLA-DR^+)とsupressor/cytotoxic T cell(CD8^+CD11b^-)の上昇が肺癌において著明であった。さらに、NK cell(CD16^+CD56^+,CD3^+CD16^+)は、肺癌と悪性リンパ腫とで同程度の増加が認められた。サイトカインと可溶性因子については、IL-6およびsIL-2Rの上昇が肺癌において著明であった。以上より、成人固形癌特に肺癌において、PBSCTをLAK療法として位置づける可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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