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交感神経活動調節における平滑筋からの求心性インパルスの役割

研究課題

研究課題/領域番号 08877115
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

丸山 幸夫  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90004712)

研究分担者 前原 和平  福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (90181817)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード交感神経活動 / 骨格筋求心線維 / 運動負荷モデル
研究概要

運動骨格筋からの代謝情報は非アドレナリン作動性非コリン作動性神経を介する求心性インパルスにより交感神経中枢に伝えられ、運動時の交感神経活動亢進に寄与するものと考えられる。本研究課題においては慢性心不全運動時の交感神経中枢賦活における骨格筋からの求心性インパルスの役割を明らかにすることを目的として覚醒ラット水泳負荷モデルを開発した。8週齢のウイスターラットを用い、ペントバルビタール麻酔下に開腹しドップラー血流プローブを腎動脈直下の腹部大動脈に装着、ついで左頚動脈より下行大動脈にカニューレを挿入した。血流プローブのコードとカニューレの接続端は皮下トンネルを通して後頚部に導き固定した。4日から7日後に35℃の温水槽において5分間の水泳負荷を行い負荷試験前、中、後の大動脈圧と血流量を連続的にモニターし、水泳5分時に採血して乳酸濃度とノルエピネフリン濃度を計測した。この運動により心拍数は408から485/分(7匹の平均)、平均大動脈圧は110〜124mmHgへ、腹部大動脈血流量は14から40ml/分へと300%増加、血管抵抗は65%減少した。血中乳酸濃度は2.6±0.4より6.7±1.3mmol/Lへと上昇した。二日後NOS inhibitorであるL-NAME投与後に同一の水泳負荷を行うと、乳酸濃度はさらに増加し、血液量は5から26ml/分へと500%増加、血管抵抗は80%減少した。これらのことからラットの運動時血流増大にはNOが必要であり、NOの不足により嫌気性代謝が増大することが示された。しかしL-NAME投与後負荷前より一定量のニトロプルシッドを持続投与すると反応は全く正常化しこのことは運動時のNO分泌量の変化は大きな意義を有しないことを示唆した。今後は乳酸濃度とノルエピネフリン濃度との関係、非アドレナリン作動性非コリン作動性神経の特異的神経毒であるカプサイシン投与後および梗塞後慢性心不全ラットにおける水泳負荷時血行動態を検討し初期の問題を明らかにしていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 緑川淳、前原和平 丸山幸夫: "運動筋血流増大におけるNOの関与:ラット水泳負荷モデルでの検討(抄録)" Japanese Circulation Journal. 61巻別刷1. 577- (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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