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皮膚微小血管に対する微小血管造影法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08877136
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東海大学

研究代表者

長田 光博  東海大学, 医学部, 教授 (00096207)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード皮膚 / 微小血管 / 血管造影
研究概要

この新しい皮膚微小血管造影法は、光源としてシンクロトロンより得られた白色放射光から作成した単色化放射光を、撮像系としてはアヴェランシェ型高感度ハイビジョンカメラシステムを用いたものである。平成9年度に、本システムを用い約30匹のラットの皮膚微小血管造影を行った結果得られた結論は、(1)撮影可能な最小血管径は約40μm、(2)生体下で造影が可能、(3)経時的に反復造影が可能、(4)時間分解能は毎秒30コマまで可能、(5)コンピューターに記録しデジタル処理による画質の向上が可能、ということであり、これは従来の臨床的血管造影法や種々のマイクロアンギオグラフィー法と比較しはるかに有用なものであることが確認された。
さらにこのシステムを用いて、ラットの体温上昇の前後に連続して皮膚微小血管造影を行い、体温変化に伴う全身各部位の皮膚微小血流の変化の観察を行ったところ非常に興味ある所見が得られた。それは、体温上昇によりラットの体幹の皮膚の微小血管の拡張はほとんど認められなかったのに対し、尾動脈のうちの正中尾動脈のみが著名な拡張を示したということである。(もう一方の側副尾動脈の拡張は認めなかった。)このことはラットの体温調節が主に正中尾動脈の血流変化によってなされていることを推測させるもので、今後の更なる研究が期待できると共に、本システムがこのような微小血管の生理的変化の観察に非常に有用であることが証明された。
今後の展開としては、本システムの安全性を確立し臨床応用への導入を行いたい。臨床での皮膚微小血管造影により得られるであろうと期待できるものは非常に大きいと考えられている。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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