研究課題/領域番号 |
08877158
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
板倉 光夫 徳島大学, 医学部, 客員教授 (60134227)
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研究分担者 |
野池 澄晴 (野地 澄晴) 徳島大学, 工学部, 教授 (40156211)
山岡 孝 徳島大学, 医学部, 助手 (40263826)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 膵ランゲルハンス島 / 膵β細胞 / 発生工学 / トランスジェニックマウス / サイトカイン / TGF-βスーパーファミリー / アクチビン / TGF-β / TGF-βスパーファミリー |
研究概要 |
(1)グルカゴンプロモーターによって、活性型TGF-β-cDNAをNODマウスの膵α細胞で発現させ、パラクラインとして膵β細胞に作用させたトランスジェニックマウス(Tg)では、TGF-βの免疫抑制作用によりIDDMの発症が抑制された。さらに、このTgのホモマウスを作成したところ、膵β細胞の発生が障害され、膵ラ氏島炎の機序を介さずにIDDMが発症した。また、膵ラ氏島炎を発症しているNODマウスから獲得したラ氏島を攻撃するTリンパ球を養子移入しても、TGF-βを発現しているTgでは対照に比べてラ氏島炎の発症が予防された。 (2)インスリンプロモーターによって、アクチビンの優性阻害受容体を膵β細胞で過剰発現し、アクチビンの情報伝達を阻害したところ、膵島の形成不全とグルコースに対するインスリン分泌不全が認められた。また、インスリンプロモーターによって、アクチビンの常時活性型受容体を膵β細胞で過剰発現したところ、やはり、膵島の形成不全が認められた。一方、正常型アクチビン受容体を膵β細胞で発現させたTgでは膵島に変化を認めなかった。したがって、アクチビンを初めとするTGF-βスーパーファミリーの適正な情報伝達が膵島の発生に重要であることが示唆された。 (3)グルカゴンプロモーターによって、regIを膵α細胞で発現させたTgでは膵ラ氏島の巨大化、糖尿病の発症、膵腫瘍の発生などが認められた。したがって、regIは膵島細胞の増殖や機能に重要な役割を果たすことが示唆された。
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