研究課題/領域番号 |
08877168
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 益廣 新潟大学, 医療技術・短期大学部, 教授 (90179531)
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研究分担者 |
古川 達雄 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (00272849)
小池 正 新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30170161)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Transgenic mouse / P210 BCR-ABL / CML / Aplerromegaly / leukocytasis / Thrombocylosis |
研究概要 |
P210BCR-ABL癌遺伝子のトランスジェニックマウスを作製し、血液学的および臓器の変化について検討した。MPSVのLTRのプロモーターとエンハンサーをもつP210BCR-ABLを、BDF1(BALB/cXDBA/2F1)どうしの交配で得られた受精卵の前核に注入し、レシピエントメスマウスの卵管に移植することにより、12匹のトランスジェニックマウスが得られた。12匹中3匹がそれぞれ生後90,94,103日で死亡し、そのうちの1匹は、死亡時末梢血白血球数63,000/μ1、血小板数86.0万/μ1と増加を認め、このマウスは導入されたBCR-ABLのコピー数が数十コピーと最大であった。白血球分画では、成熟顆粒球と単球が主体で、幼若細胞の出現はほとんど認められなかった。病理学的には、脾臓が226.6mgと腫大し、組織学的には正常の脾構造は破壊され、各成熟段階の顆粒球系細胞、赤芽球、および巨核球が認められた。他の2匹は、死亡時白血球数がそれぞれ500/μ1、800/μ1と減少し、また血小板数の減少もみられたが、病理学的に臓器への細胞浸潤等の異常は認められなかった。これらのトランスジェニックマウスにおける各臓器のP210bcr-ablmRNAの発現をRT-PCR法で検討したところ、いずれのマウスにおいてもほぼ各臓器で発現が認められたが、個体および臓器により、発現の程度に差異があった。しかし白血球および血小板増加と造血細胞の増生による脾腫を呈して死亡したマウスにおいては、各臓器ともBCR-ABLの発現が最も強く認められた。以上の結果から、P210BCR-ABLが慢性骨髄性白血病発症の直接原因となっている可能性が示された。
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