研究課題/領域番号 |
08877184
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中内 啓光 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40175485)
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研究分担者 |
足立 信也 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70261807)
湯沢 賢治 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10240160)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 肝臓 / 造血幹細胞 / キメリズム / 自己寛容 / 移植免疫 |
研究概要 |
近年、肝臓移植後のレシピエント患者においてドナー細胞による血球系キメリズムが報告され、肝臓移植に伴うドナー特異的免疫寛容の機序の一つとして考えられるようになった。この血球系キメリズム成立のメカニズムとして、成人でも肝臓中に造血幹細胞が存在するのではないかという仮説を立て、マウスをモデルとして解析を行った。adult mouse肝臓中に存在する有核細胞を8種類のモノクローナル抗体とFACSによる4重染色で解析したところ、骨髄中に存在する造血幹細胞と同じc-Kit+Sca-1+Lin-という表現型を持った細胞が存在することが明らかになった。ついで、これらの細胞を分離しin vitroおよびin vivoのアッセイを行った結果、CFU-S、HPP-CFUのみならず1年以上にわたり致死量放射線照射したマウスの造血系を再構築できる造血幹細胞が含まれていることが証明できた。これらのデータは胎児期だけでなく成人になっても肝臓中に長期骨髄再建能を持った造血幹細胞が存在していることを示しており、肝移植患者に見られるミクロキメリズムが移植肝臓中に含まれたドナーの造血幹細胞によるものであることを強く支持する。
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