研究課題/領域番号 |
08877208
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
村下 十志文 北海道大学, 医学部, 講師 (20261290)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 虚血再灌流障害 / カテコラミン / デシピラミン / エンドセリン / ヒスタミン / HPLC |
研究概要 |
心臓において虚血再灌流時に、大量のカテコールアミンが放出されると、心筋と刺激伝導系のアドレナジックレセプターを刺激し、収縮力と心拍数を共に増し心筋の酸素需要が増加し、血管はカテコールアミンにより収縮し酸素の局所への供給が不足する。この酸素需要と供給のアンバランスにより虚血の状態は一層悪化することが考えられ、再灌流障害の大きな原因と考えられる。その機序として、エンドセリンにより交感神経終末の刺激による虚血再灌流時のエクソサイトシスによるカテコールアミン放出とNa+/H+exchanger刺激によるカテコールアミン放出の両方の関与が予想されため虚血再灌流障害におけるカテコラミン放出のメカニズムを検討した。 モルモット心をcrystsloid solutionにて灌流するLangendorff model(定圧灌流モデル)を作成し、常温グローバル虚血を用い再灌流時の灌流液中のカテコールアミン測定と不整脈を記録した。プロトコールは10分の常温グローバル虚血を用い、まずカテコールアミンの放出メカニズムを調べるためニューロアップテイクのインヒビターであるデシピラミンの効果とみたが、灌流液中のカテコールアミン量、不整脈の頻度とも非投与群と比較し有意差はなかった。現在エンドセリンを灌流液に与えて各々の虚血時間におけるカテコールアミンの放出と不整脈の変化を観ているが、差は見られない。
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