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齧歯類の脳脊髄髄膜上に存在するNa,KATPaseの生理的意義

研究課題

研究課題/領域番号 08877220
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関信州大学

研究代表者

多田 剛  信州大学, 医学部・脳神経外科, 講師 (00236530)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードNa,K ATPase / mouse / leptomeninx / RT-PCR / electron micrography / cerebrospinal fluid
研究概要

目的、従来より髄液は脳脊髄腔より静脈系に圧勾配によって還流されるものと思われている。しかし、髄膜細胞の胞体は多数のミトコンドリアを有し,この配列は腎の尿細管や腸管の絨毛構造と類似している。これは、人のくも膜やマウスの髄膜細胞に髄液を調節する機能がある可能性を示している。そこで、この研究ではマウス髄膜細胞のNa、K ATPase活性(Naポンプ)の有無について検討した。
方法、パラホルムアルデヒドとグルタールアルデヒド溶液により還流固定したマウスの髄膜腔を透過型と走査型電子顕微鏡で観察した。正常マウスの脳組織の細切片でNa、K ATPase活性を的酵素組織学的に染色した。さらにマウス脳をコラ-ゲネースで処理し採取した髄膜細胞よりRNAを抽出し、NaKATPaseのβsubunitに対するprimerを作成し、このmRNAをRT-PCR法にて検出した。
結果、潅流固定したマウスの髄膜組織の構造は人のくも膜下腔と極めて類似していた。髄膜細胞の胞体は層状構造をとり、薄い胞体内にはミトコンドリアが豊富にみられた。髄膜層の外層の胞体と血管内皮細胞にはNa、K ATPase活性が陽性だった。さらにRT-PCRにて、マウスNa、K-ATPaseのβsubunitのm-RNAを検出することができた。
結論 これより髄液はくも膜下腔で髄液の水分調節がなされている可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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