研究課題/領域番号 |
08877231
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 達雄 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助教授 (70227908)
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研究分担者 |
清水 慶彦 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00027111)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 神経再生 / 神経管 / 人工神経 / コラーゲン / 熱加橋 |
研究概要 |
神経連結チューブは神経欠損部を物理的に連結して、その間に神経再生する"場"を保持させておく機能を持つ。この神経連結管を豚皮由来I、III型コラーゲンとポリグリコール酸メッシュによる複合体で作製し、その効果を検討した。実験に使用した動物はネコで、両座骨神経に25mmの欠損を作ってその部分を神経連結チューブ(人工神経)で橋渡した。これまでの報告は神経組織の形態学的再生を10mm程度の間戟で確認したものがほとんどであったが、本研究では体性誘発脳感覚電位(SEP)、筋電図で経時的に回復を追跡した。神経で重要な軸索輸送の回復の評価は、HRP染色を用いて調べた。結果として、25mmの神経ギャップをこの人工神経管で再建したところ、解剖学的にも神経生理学的にも神経の再生が確認された。今後の課題としては、長い距離の神経再生には時間がかかるために、完成以前に支配筋の廃用萎縮がおきやすい。これを克服するため神経再生の促進が残された課題となるだろう。
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