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敗血症性脳症において一酸化炭素(CO)が果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 08877240
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関岡山大学

研究代表者

松三 昌樹  岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (70219476)

研究分担者 高橋 徹  岡山大学, 医学部, 助手 (40252952)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード一酸化炭素 / 肺血症性脳症 / ヘムオキシゲナーゼ
研究概要

敗血症における意識障害(敗血症性脳症)のメカニズムはいまだ明らかでない。近年、低分子monooxideである一酸化炭素(CO)がNOと同様に神経伝達物質である可能性が報告されている。生体内におけるCO産生系はHeme Oxygenase(HO)によるヘム分解反応が知られるのみである。またHOの誘導型isoformであるHO-1は、その転写調節領域にIL-6 responsive elementを有することから、急性期蛋白の一つであるとも報告されている。本研究では、敗血症性脳症におけるCOの役割を明らかにする目的で、Endotoxin(10mg/kg)をラットに投与し脳HO-1 mRNAの発現を検討した。その結果HO-1 mRNAの発現はEndotoxin投与6時間後には対照の5倍、8時間後には4倍、12時間後には2倍の発現が認められ、このとき血清IL-6濃度の増加も見られた。また、同時に測定したヘム合成の律速酵素であり、ヘムによってnegative feedback controlを受けるδ-アミノレブリン酸合成酵素mRNAの発現は、Endotoxin投与6時間後には対照の約80%、9時間後には約50%、12時間後には75%となった。以上より、HO-1 mRNA脳内誘導機構として細胞内遊離ヘムとIL-6の両者の関与が示唆され、さらに、HO-1によるヘム分解反応の結果生じたCOが神経伝達物質として敗血症性脳症に関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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