研究課題/領域番号 |
08877256
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
坂本 隆子 帝京大学, 医学部, 助手 (80196089)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 子宮内膜癌 / EGF / エストロゲン / 細胞内情報伝達 / クロストーク |
研究概要 |
子宮体癌細胞のER強制発現細胞株を作成し、ベクターのみを遺伝子導入した細胞株と比較することで、EGF系とエストロゲン(E_2)系の細胞内情報伝達系の間にクロストークが存在するか否かを明らかにすることを目的とした。まず親株の特性を明らかにするためERおよびEGFRの発現、EGFまたはE_2刺激時のコロニー形成能、EREの転写活性、MAPキナーゼのリン酸化を検討した。その結果コントロールとして用いたMCF-7乳癌細胞株ではERの発現が高く、子宮体癌細胞株では低かった。EGFR発現はMCF-7では認めなかったが、子宮体癌細胞株では発現していた。E_2刺激ではMCF-7株ではコロニー形成能、EREの転写活性が上昇したが、6株中5株の子宮体癌細胞株ではコロニー形成能、ERE転写活性において変化はなかった。1株ではE_<>刺激によりコロニー形成能の上昇を認めた。ECF刺激では5株中4株の子宮体癌細胞株でコロニー形成能の上昇を認めたが、MCF-7乳癌細胞株では変化はなかった。全ての細胞株においてEGF刺激時にMAPキナーゼのリン酸化を認めたが、E_2刺激による変化はなかった。以上の結果からは、EGF系とE_<>系の間のクロストークは示唆されなかったが、ER強制発現細胞株を用いて同様の検討を行い、クロストークの有無を明らかにしていく予定である。また今までに作成したER強制発現細胞株はRNAレベルのER発現は上昇していたものの、蛋白レベルでの上昇が見られなかった。このため現在、より発現量の高い発現ベクターを導入して細胞株を作成し直している。
|