研究課題/領域番号 |
08877266
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大庭 紀雄 鹿児島大学, 医学部, 教授 (50010070)
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研究分担者 |
鵜木 一彦 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (60193926)
伊佐敷 靖 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (70168160)
上村 昭典 鹿児島大学, 医学部附属病院, 講師 (40213392)
上原 文行 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (30168653)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / 老人性白内障 / ミトコンドリア遺伝子 / 細膜 / 水晶体 |
研究概要 |
増殖糖尿病網膜症・老人性白内障の成因を求めるために、末梢血および眼局所病巣におけるミトコンドリア遺伝子(mtDNA)を検索した.2年間の研究によって以下の成果を得た. 1.増殖糖尿病網膜症の手術時に得た網膜硝子体病巣のmtDNAを45例について検索した.わずかに1例であるが、mtDNA3243に塩基置換によるミスセンス変異があった.この症例は家族性糖尿病に罹患していた.ただし、末梢血には変異を見い出すことができなかった.残りの症例には、家族性罹患例を多数含んでいたが、末梢血および病巣局所にmtDNA変異はみなかった.すなわち、重症糖尿病網膜症の成因には、例外を除くと、mtDNAの変異は関与していないことを示した. 2.老人性白内障の手術時に得た水晶体試料55例についてmtDNAを検索した.欠失あるいは点変異を示す事例はまったくなかった.すなわち、加齢に伴う水晶体の混濁にはmtDNAの加齢変化は関与しないことを示した. 3.高齢者の網膜、特に黄斑部について剖検試料30例を対象にしてmtDNAを検索した.欠失あるいは点変異を示す事例はまったくなかった.すなわち、加齢に伴う網膜とくに黄斑部の変化にはmtDNAの加齢変化は関与しないことを示した.
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