研究課題/領域番号 |
08877273
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中山 浩次 九州大学, 歯学部, 助教授 (80150473)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ポルフィロモナスジンジバリス / 歯周病 / ヘム / ヘモグロビン / ポルフィロモナス・ジンジバリス |
研究概要 |
血液寒天培地上で黒色集落を形成したPorphyromonas gingivalis菌体中には分子量19kDaのタンパク質が顕著に蓄積していることがSDS-PAGEによる解析で明らかになった。このタンパク質のアミノ末端のアミノ酸配列を分析し、データベースと照合したところ、P.gingivalisのシステインプロテアーゼの遺伝子であるrgpAとkgp、および血球凝集素の遺伝子hagAによってコードされるタンパク質の内部領域のドメインタンパク質であることが示唆された。rgpA遺伝子内のこの領域(HGP15)をコードするDNAを染色体DNAからPCRにて増幅し、発現ベクタープラスミドに挿入し、HGP15の大量産生大腸菌株を構築した。この株を用いて精製したHGP15タンパク質はヒトヘモグロビンと強く結合する性質を示した。また、抗HGP15抗体を用いた実験から、我々の分離した黒色色素(ヘム)非蓄積性変異株(porRとporT)ではHGP15の産生が非常に低下していることがわかった。これらの結果から、この研究で発見したヘモグロビン結合タンパク質はP.gingivalisの黒色集落形成に深く関与していることが示唆された。
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