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インプラント・上皮境界領域に防御機構は存在するか-神経構築からの検討-

研究課題

研究課題/領域番号 08877291
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

草刈 玄 (1997)  新潟大学, 歯学部, 教授 (80013994)

澤田 雅仁 (1996)  新潟大学, 歯学部, 助手 (90251834)

研究分担者 前田 健康  新潟大学, 歯学部, 教授 (40183941)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードラット / インプラント / インプラント周囲上皮 / 骨結合 / インプラント上皮
研究概要

これまでにインプラント周囲上皮の再生過程,ならびにインプラント周囲上皮に対する神経支配に関する報告はほとんどなされていなった.そこで昨年度はまず資料の処理が簡単で,個体差がほとんどない小型動物の顎骨を用いた実験モデルを作製し,インプラント上皮の再生過程と骨形成について検索し.更に,この実験モデルを用いてインプラント周囲の上皮および結合組織における神経支配について実験を行い,今年度は以下のような結果を得た.
1.インプラント周囲結合組織での神経線維の再生は,インプラント植立時の外科的侵襲に起因する炎症反応の消退とともに比較的早期から開始され,炎症巣の周囲にはたくさんの神経ペプチド含有神経線維が認められた.
2.インプラント周囲結合組織の治癒が完了した植立後15日以降では,神経線維は膠原線維の配列方向同様,インプラントを取り囲むように走行していた.
3.インプラント周囲上皮への神経線維の分布は,植立後10日頃までのインプラント周囲上皮が下方増殖している間には認められなかったが,インプラント周囲上皮が天然歯の接合上皮と同様な形態を示すようになる植立後15日以降では,インプラント周囲上皮内に侵入する神経線維がみられるようになった.
4.インプラント周囲上皮に侵入する神経線維の数は,天然歯接合上皮と比較すると少なかったが,その中に神経ペプチドを含む神経線維も認められた.
以上の結果より,インプラント周囲組織にもさまざまな生理学的活性をもつ神経ペプチド含有神経線維が存在し,生体防御機構や組織修復に関与している可能性が示唆された.

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Noritaka Fujii,Haruka Kusakari,Takeyasu Maeda: "A histological study on tissue responses to titanium implantation in rat maxilla : The process of epithelial regeneration and bone reaction" Journal of Periodontology. (印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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