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薬用植物組織培養系におけるサポニンの生合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 08877312
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

海老塚 豊  東京大学, 薬学部, 教授 (90107384)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードサポニン / 生合成 / 薬用植物 / 組織培養 / オキシドスクワレン / ステロイド / トリテルペン / 酵素
研究概要

生合成酵素の検出、特性化、遺伝子クローニングによりサポニン生合成にアプローチした。
1.オタネニンジン毛状根においては、
(1)毛状根培養系におけるサポニン生産の経時変化を検討し、まずオレアナン骨格を持つginsenoside-Roが生産され、これが減少し始める頃からダンマラン系サポニン生産が上昇するという興味ある事実を見いだした。
(2)ついでオキシドスクアレン閉環酵素の検出、閉環産物の同定を試み、毛状根ミクロソーム画分に、ダンマレンジオール、β-アミリンおよびサイクロア-テノールの3種の閉環酵素活性を検出した。生成物のHPLC分析からダンマレンジオールは天然サポニンと同様20-Sの絶対配置を持つことを証明した。
(3)3種の閉環活性のうち、ダンマレンジオール合成酵素活性は他の2種あるいは他の生物種で報告されている閉環酵素とは異なり、最大活性に界面活性剤の添加を必要としまいことまた至適pHが酸性側にある点など特徴ある性質を示すことを明らかにした。
2.ホザキアヤメのシュート培養系では、
(1)フロスタン配糖体を加水分解し対応するスピロスタン配糖体を与える特異的β-グルコシダーゼを検出、完全精製し、その内部ペプチドのアミノ酸配列情報を利用し、PCR法によりcDNAのクローニングに成功した。
(2)ついでこのcDNAを大腸菌で活性酵素タンパクとして発現することにも成功し、タバコでの発現についても検討した。
これらの結果は、高等植物におけるトリテルペンあるいはステロイドサポニン生合成の鍵反応を酵素レベルまた遺伝子レベルで明らかにした初めての例であり、今後のサポニン生産薬用植物の代謝工学的研究に大いに貢献するものである。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tetsuo KUSHIRO: "In vitro Conversion of 2,3-oxidosqwalene into dammarenediol by Panax ginseng microsomes." Biol.Pharm.Bull.20(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kentaro INOUE: "Conversion of furostanol glycoside to spirostanol glycoside by β-glnosidase in Costns Speciosus." Phytochemistry. 41(3). 725-727 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kentaro INOUE: "Purification and characterization of furostand glycoside 26-O-B-glncosidase from Costas speciosuo rhizomes." FEBS Letters. 378. 157-160 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kentaro INOUE: "Molecular cloning and bacterial expression of a cDNA encoding furostanol glycoside 26-O-B-glncosidase of Costus speciosus." FEBS Letters. 389. 273-277 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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