研究課題/領域番号 |
08877347
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人類遺伝学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 聡 日本医科大学, 医学部, 助手 (70246940)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / レトロウィルスベクター / HIV / CD4 / レトロウイルスベクター |
研究概要 |
HIV-gp120 binding domainを持つtruncateしたCD4分子を挿入したchimeric envelopeを発現させたecotropic retro viral vector産生細胞を樹立した。この産生細胞からつくられるretroviral vector particleは、chimeric env.を取り込んでおりHIV-gp120発現細胞への特異的な遺伝子導入が可能であった。しかし、導入効率は、低くtiterは10〜100cfu/mlであった。そのため、full lengthのCD4を挿入したchimeric env.を構築したがcytosolでのみ発現が得られ、何らかの機序によりcell surfaceへの輸送の段階で阻害を受けたと考えられた。 さらに、導入効率を上げる試みとしてHIVの感染のco-receptorであるfusinをvector 産生細胞に発現させvector particleへの取り込みを検討中である。 別な方法として、HIVのgp120に対する抗体のvariable regionをcloningして同様にecotropic envelopeに組み込んだchimeric env.を作成した。このchimeric envも細胞のなかでのみ発現が認められた。しかし、HIV-vector産生plasmidとco-transfectionするとHIV-env.gp120の発現が抑制されることから、細胞内で発現したchimeric env.は、HIV-gp120とinteractionしていると考えられた。今後さらに改変を加え、cell surfaceでの発現を検討したい。
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