• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

気管支喘息と喫煙-喫煙喘息患者の禁煙指導-

研究課題

研究課題/領域番号 08877368
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関滋賀県立大学看護短期大学部

研究代表者

藤田 きみゑ  滋賀県立大学看護短期大学部, 看護学科, 教授 (70269728)

研究分担者 吉田 久美子  滋賀県立大学看護短期大学部, 講師 (40259388)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード気管支喘息 / 喫煙 / MMPI
研究概要

【研究の概要】前年度は気管支喘息患者222名に心理テストMMPIを実施し、その心理的・性格的背景を検索し、喫煙喘息患者の心理状態が、非喫煙患者のそれとは異なり、より外向的、活動的、非社会的、世慣れている等の傾向があることを確かめた。また、重症度と喫煙状況の検討により、喫煙は喘息重症度には関係なく、症状が重くても喫煙することが確認され、さらに、喫煙喘息患者のニコチン依存度は、一般喫煙者より軽度であることも確かめた。これらの結果を総合して、喫煙喘息患者のタバコが止められないのは、ニコチン依存より、むしろ性格的な原因による可能性が示唆され、これらの結果を踏まえて、外来通院中の心理テストを実施出来た喫煙喘息患者37名(男声30名、女性7名)を対象にインタビュー形式の面接を行い、生育歴、生活習慣、家族構成、患者家族による患者評、喫煙歴、本人の禁煙の意志などの聞き取り調査を行った後、喫煙の歴史、喫煙者の病理・弊害・予後、喫煙が原因と考えれる疾患と罹患率、家族に対する弊害、禁煙効果などの禁煙教育、および心理テスト結果を基にした禁煙指導を行った。また同時に呼気中のCO濃度を測定し、禁煙指導の効果判定の基準とし、看護婦を含めた包括的禁煙指導を行った。
【禁煙指導結果】禁煙できた男女は11名(男性7名女性3名)、減量できた者18名(男性16名女性2名)、出来なかった者4名、脱落群4名であり、禁煙率は29.7%であった。さらに、現在の喫煙本数、喫煙期間、喫煙開始年齢、および現在の重症度別平均年齢を検討したが、喫煙期間と喘息重症度の間では明らかな関連は認められなかった。また、禁煙とストレスの有無との相関を検討するために、ストレスの有無と、種類の検討を行い、禁煙できた群はストレスの無い者が多いという結果を得た。結論として、29.7%の高い禁煙率を示したことは、医師および看護婦による包括的禁煙指導の有用性が示唆され、その成果を1997年12月 喫煙と喘息-喫煙喘息患者の禁煙指導、その2-として、看護科学学会(神戸国際会議場)にて発表した。現在、これらの結果をまとめ、MMPI各尺度のTスコア化を行っており投稿準備中である。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi