研究課題/領域番号 |
08878021
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
中山 迅 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (90237470)
|
研究分担者 |
川北 一彦 宮崎大学, 教育学部, 教授 (40040919)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 比喩的概念 / メタファー / アナロジー / 力概念 / 熱概念 |
研究概要 |
本年度は、物理的素朴概念の背景にある比喩的概念についての理論的研究を行い、それを論文として公表した。 次に、物理的概念の中で力について、小学生の面接調査を実施した。そして昨年の中学生を対称とした面接調査のデータと合わせて分析と考察を行った。特に、本年度は分析の妥当性と信頼性を向上するために判定基準の見直しを行い、再分析を行って成果をまとめた。その結果、広義の存在メタファが、中学生の力の概念に関係していることが確かめられた。 熱概念については、昨年度の大学生に対して実施した複数の比喩の連結についての調査を、中学1〜3年生に対して実施した。 その結果、中学生も大学生と同様に「並列」や「統合」という形で比喩を結びつけて熱概念を説明することが確かめられた。このことから、中学生の「熱」の概念は、比喩による構造化と関係があることの結論に至った。 本年度の「力」と「熱」にかかわる調査と分析によって、これらの概念の構成が比喩的であるととや、とくに力概念が「存在メタファ」にかかわることが確かめられたことが大きな成果であった。それにとって、理科授業における比喩の位置づけが重要であることや、特に存在メタファに着目した教材化が重要であることが示唆された。
|