研究課題/領域番号 |
08878025
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
浅田 匡 神戸大学, 発達科学部附属人間科学研究センター, 助教授 (00184143)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 実践的知識 / 授業日誌法 / 授業運営 / 教師の成長 / 指導技術 / アイデンティティ / 子ども理解 / 2年目教師 / 教授経験 / 初任者教師 / 授業日誌 / 待ち時間 |
研究概要 |
今年度は、最終年度であり、2年間のまとめを行なった。 まず、指導技術としての発問スキルの検討を行なった。特に、外側から計測可能である発問後の待ち時間の意味と発問スキルの多様性との2点を、場面・対象の把握・認知という点から検討した。その結果、教師の指導技術(経験・学習を通して獲得されたもの)および行動選択のための情報獲得方法としての注意の配分、さらに意思決定能力に代表される認知スキルの総合としての教授スキルレベルの指標として、発問後の待ち時間は用いることができると判断された。 また、昨年度の研究成果から、教師モデル、特に初任者教師において教師としてのアイデンティティ確立が大きな意味を持つと考えられたため、同一学校に勤務した男女各1名の教師像の変容とその変容をもたらした出来事に関する調査を行なった。これは、本研究で開発された授業日誌法の変形版として1ヶ月単位で行われたものである。これにより、授業目誌法と命名した、記述型リフレクション様式は、教師の日常性をとらえる道具として有効であると考えられた。 本研究の結果としては、初任者教師の発達は、教授技術の未熱さが障害となっていることが示唆された。それは、板書などのスキルレベルというよりもむしろ、子どもの情報獲得のスキルの未熟さである。 そのために、授業認知が指導案に基づく枠組みに執着するという結果を招いていることが示唆された。 最後に、本研究の報告書を作成した。報告書の内容は、教師による授業認知と教授スキルの関係を初任者教師のデータにより明らかにし、教師の発達過程に関するモデル提案している。その際、教師の教室の出来事の記憶という点を重視している。特に、行動決定のための記憶の働きに着目している。本研究ではこの点は明確にできなかったが、今後の研究課題である。
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