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SSA形式の等式による定式化とそれに基づくコンパイラ生成系の新たな体系化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08878042
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関東京工業大学

研究代表者

佐々 政孝  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (20016182)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードSSA形式 / 中間コード / 最適化 / コンパイラ生成系
研究概要

1.研究の背景と目標
近年,コンパイラのバックエンド処理の新しい内部表現として,単一代入の変数を用いるSSA(Static Single Assignment)形式が提唱され,コンパイラの最適化変換やプログラム変換が容易にできるとして注目を浴びている.しかし,現状のSSA形式には次のような問題がある.
(1)構文木等の中間表現からSSA形式への変換が手続き的にしか記述されていない
(2)SSA形式による解析アルゴリズムが従来のデータフロー方程式のような簡潔な等式で定式化されていない
本研究では,これらの問題を解決するため,次を行う点を目標とする.
(1)構文木等の中間表現からSSA形式への変換を,構文木の書換え系として読解性の良い形に定式化する.
(2)SSA形式に基づく種々の解析と最適化変換を,簡潔な等式によりわかりやすく定式化する.
(3)これらを扱えるよう,バックエンドを生成する生成系自身の新たな体系化を行う.この出発点として属性文法による体系化を採用する.
2.平成9年度の研究経過
C言語のサブセットについて,(a)構文木からSSA形式への変換,(b)SSA形式によるデータフロー解析および最適化変換,(c)SSA形式から通常形式の構文木への逆変換,(d)SSA形式の特徴を生かしたレジスた割付,のアルゴリズムを属性文法により定式化し,生成系Junを利用してプロトタイプ・コンパイラを作成した[発表1,2].これにより,1.で述べた目標のうちの(1),(2)が達成された.

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 奥平雄吾, 佐々政孝,他: "SSA形式を用いた最適化器の属性文法による実現" 日本ソフトウェア科学会大会論文集. 14. 25-28 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木晃, 佐々政孝,他: "SSA形式を中間言語とするコンパイラの属性文法による定式化と開発" 情報処理学会プログラミング研究会. 第18回. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田順,佐々政孝: "SSA形式によるレジスタ割付" 情報処理学会全国論文集. 53. 1-313-1-314 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木憲明,佐々政孝,他: "SSA形式を中間表現とするテストコンパイラの属性文法による記述" 日本ソフトウェア科学会大会論文集. 13. 293-296 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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