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日本手話の抑揚の基礎的研

研究課題

研究課題/領域番号 08878046
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関千葉大学

研究代表者

市川 熹  千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80241933)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード手話 / 抑揚 / 対話 / 表現速度 / 顔動作 / 意味表現 / 副詞表現 / リズム / 顔情報 / 実期間処理 / リレーDP法 / 日本手話 / 手指情報 / 顔表情情報 / 非手指情報 / 聴覚障害者 / 画像処理 / 手話文の構造
研究概要

(1) 前年度開発に着手した手指の動きの大きさや速度、顎、目、口などの動きを検出する手法を改良し、手話文の構造や対話状況におけるこれらの動きを観察する手法を開発した。しかし、顔を斜めに傾けた場合や、めがねやひげなどのある場合、たが顔にかぶさるような手話動作に対しては今後の課題として残された。
また、NTSCのような通常のビデオ条件下で、上半身を写す場合の視線検出も今後の課題である。
(2) 同じ手話単語の系列でも、手話の抑揚が異なると意味が異なる例が確認された。たとえば、「私」「弟」という手話単語が並ぶ場合、両者の間でうなずいたり、後者が体の外側で表現さらた場合は「私と弟」、うなずきが無く、体の前で後者が表現された場合は「私の弟」となる。このように、抑揚に意味表現が異なる場合の機械処理手法や、記述手法の開発は今後の手話処理の研究にとって重要な研究課題である。また、早い手話表現では、音声の場合のように怠けが起こるとは限らず、むしろ表現が大きくなる例があるなどの新しい知見がえられた。副詞的表現も動作の大きさや回数など抑揚によりあらわす場合が多いことも確認された。
(3) 今後、これらの新しい課題を手がかりに手話の工学的研究開発を進めて行く計画である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 市川 熹、他: "手話のリズム" 日本手話学会代14回大会論文集. 6-9 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 徳田昌晃、他: "3次元位置測定装置による照応表現の測定" 日本手話学会代14回大会論文集. 10-13 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 清原慶子、他: "高齢者、障害者と電子情報通信技術" 電子情報通信学会誌. Vo1.81,No.9. 917-923 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤, 神田, 長嶋, 市川: "手話工学の現状と将来の研究課題、" 計測自動制御学会 Human Interface News and Report. 12・1. 37-44 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 神田, 長嶋, 市川: "手話共通データーSigndexの概念とその実例-" 電子情報通信学会言語理解とコミュニケーション研究会. NLC96-67. 75-80 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 市川、高橋、岡田、堀内: "手話認識における顔の動作の検出方の検討" 日本手話学会23回大会. 52-55 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] A Ichikawa, etal.: "ANALYTICAL METHOD FOR LINGUISTIC INFORMATION OF FACIAL GESTURES IN NATURAL DIALOGUE LANGUAGES" Proc.of AVSP97. 105-108 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 田中裕史、市川熹: "手話の時空間構造における特徴抽出" 日本手話学会大22回大会予講集. 2・4. 27-30 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 勝田亮、市川熹 他: "キーワードスポッティングと共起関係を利用した手話文理解" 日本手話学会大22回大会予講集. 2・5. 31-34 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 市川熹: "手話対話コーパス開発の必要性とその課題" 日本手話学会大22回大会予講集. 5・1. 63-66 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 神田和幸、市川熹、他: "サインデックス試案-手話のラベリング化の概念-" 電子情報通信学会 教育工学研報. ET96-82. 47-52 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 神田和幸、市川熹、他: "サインデックス試案-サインデックスによる語彙のデータベース化-" 電子情報通信学会 教育工学研報. ET96-83. 53-58 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤雄士、市川熹、他: "手話工学の現状と将来の研究課題" 計測自動制御学会 Human Interface News and Report. 12・1. 37-44 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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