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芸術・文化を核とした小都市の成立と発展の可能性の研究-ニューメキシコ州サンタフェのアートの町としての発達過程の解明-

研究課題

研究課題/領域番号 08878056
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

渡辺 貴介  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (10111478)

研究分担者 村田 尚生  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (20262272)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードサンタフェ / 芸術観光都市 / 発達史 / 都市政策 / 芸術観光産業
研究概要

アメリカ南西部のまちニューメキシコ州サンタフェは、人口6万人に満たない都市規模に関わらず、アートの町として全米3位の市場を誇るとともに、多くの観光客の訪れる観光都市でもある。サンタフェがどのような過程をたどりこのような発展をみたのかを、芸術活動、歴史文化保護活動、産業活動(芸術工芸産業,観光産業)および、都市政策・都市計画の諸相から明らかにした。
その結果として以下の4点をあげる。(1)サンタフェの都市発達過程は大きくは19世紀末からの「観光業萌芽期」、第2次大戦終了までの「アートの町の発生と成立期」、戦後からの「芸術観光都市としての整備と開花期」の3つに時代区分できる。(2)アートのまちとしての発生と成立期に移住してきた芸術家や考古学者らは、創作・研究活動の延長で歴史的町並の保全と創造、工芸産業や観光業の支援等、多面的かつ積極的にまちづくりに関わり、これが戦後の発達への大きなストックとなった。(3)戦後、芸術観光都市を目指して再スタートを切ったサンタフェでのアート産業と一般観光産業の空間的展開過程を見れば、1947年プランによるダウンタウンの歴史的町並み保全、1962年プランでのダウンタウンへのアトリエやホテルの集積化と歩行者道路化、1983年プランによる建築のデザイン規制の強化と用途規制の緩和の抱合わせ等々の一連の都市政策が効果的に働いたということができる。(4)始動期での「鉄道会社の観光宣伝戦略への芸術家たちの巻き込み」、その後戦前までの「移住してきた芸術家たちによる活発なアートコロニーの活動と彼らの工芸業や観光誘致への積極的協力」、戦後の「歴史文化の保存と建築デザイン規制の強化を軸とした都市政策」等々、サンタフェの発達史上の出来事は、これからのわが国の「Iターン人口や交流人口による都市の活性化策」にとって示唆するところは少なくない。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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