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技術システムにおける安全目標とパブリックアクセプタンスの検討

研究課題

研究課題/領域番号 08878057
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学
研究機関横浜国立大学

研究代表者

小川 輝繁  横浜国立大学, 工学部, 教授 (50017935)

研究分担者 三宅 淳巳  横浜国立大学, 工学部, 講師 (60174140)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード安全目標 / パブリックアクセプタンス / 事故シナリオ分析 / 階層分析法
研究概要

安全という指標は、対象のシステムを排除しない限り、事故ゼロということを理論的に証明することが困難であるため,それ自体では際限のない目標となる。従って,システムの現状を的確に把握し,適切な安全目標を設定することは非常に重要な意味を持つことになる。一方,安全目標を持つことの意味の一つとして,その値を用いて社会受容,即ち,パブリックアクセプタンスを得るということがあるが,「安心」は人間のこころの問題に関与するため,その定量的な把握は容易ではない。
本研究では,技術システムに関し,(1)安全目標の設定,および(2)パブリックアクセプタンスの検討から成っている。ここでの安全目標とは,「システムが達成すべき安全水準を定量的な指標を用いて表現したもの」と定義した。まず、前者に対しては,事例の調査,収集を行い,各種の定量的リスク評価モデル,これらに基づくソフトウェアの調査を実施した。ここでは現在この分野の世界標準と認知されている,オランダ応用科学研究所(TNO)で開発されたモデルとソフトウェアを用いて既存の手法の把握を行い,問題点の抽出を行った。
次に,化学プラントにおける事故事例の中から,典型的なものをいくつか選択し,従来法によるリスク評価と実施すると同時に,FTA,FMEA,HAZOPを組み合わせた新たな事故シナリオ分析を構築し,従来法では評価し得ない部分についての検討を行った。
最後に,プラントの管理者,現場の従業員,周辺住民および直接関係のない人々に対し,「周辺住民は何を不安に思っているか」について,アンケート調査を実施し,この結果を階層分析法により整理し,立場の異なる人々の意識のずれについて定量的に把握し,要因の分析を行うことにより,化学プラントの存在がパブリックアクセプタンスを得るために,いかなる努力をし,安全目標の設定を行えばよいかについて検討を行った。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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