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新しいコレステロールプローブによる細胞機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08878121
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関群馬大学

研究代表者

藤本 豊士  群馬大学, 医学部, 教授 (50115929)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードコレステロール / 細胞膜 / カベオラ / キャップ形成 / 細菌毒素 / 培養細胞
研究概要

コレステロールに特異的に結合する性質を持つθ毒素を部分分解し、さらにビオチン化したプローブ(BCθ)を用い、培養上皮細胞、リンパ球の細胞膜におけるコレステロール分付、さらに未固定の細胞で細胞膜のコレステロールを架橋した際の挙動について検索した。固定した上皮細胞ではBCθは細胞膜全域に結合した。この結合はフィリピン、ジギトニンなどで阻害されコレステロール特異的であることが確かめられた。無固定の上皮細胞に氷温でBCθを作用、蛍光などで標識したアビジンで可視化すると、標識は細胞表面にほぼ一定の密度で結合した。BCθと標識アビジンを結合させた後に37℃に浸漬すると、標識はカベオラ付近の細胞膜に集中し、少なくともその一部はカベオラから取り込まれてエンドソームに到達した。一方、リンパ球では、氷温で作用させたBCθは細胞表面にほぼ一定の密度で結合したが、BCθと標識アビジンを結合させた後に37℃に浸漬すると、標識はキャップを形成した。キャップ形成はサイトカラシンやアジ化ナトリウムで阻害されたが、コルヒチンでは阻害されなかった。今回の実験によりBCθで標識される細胞膜コレステロール分子は膜全域にほぼ均一に分布するが、架橋の結果、カベオラをもつ細胞ではカベオラに集中し、またカベオラのないリンパ球ではキャップを形成することが明らかになった。この分布変化の様式はGPI結合型膜蛋白質、糖脂質、スフィンゴミエリンの場合と同じである。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fujimoto,T and K.Fujimoto: "Metal sandwich method to quick-preegl monolayer culoured cells for freeze fyracture." J.Histochem.Cytochem.45. 595-598 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Fujimoto,T., M.Hayashi, M.Iwamoto and Y.Ohno-Iwashita: "Cross-linked plasmalemmal chalesteral is sequertered to caveolae ; analysis with a new cyto chemical prabe." J.Histochem.Cytochem.45. 1197-1205 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Fujimoto,T.,T.Aoki,H.Hagiwara et al.: "Histochemisty and Cytochemistry 1996" The Japan Society of Histochemistry and Cytochemistry, 170-171. (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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