研究課題/領域番号 |
08878139
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
北本 哲之 東北大学, 医学部, 教授 (20192560)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | プリオン蛋白 / プリオン蛋白結合因子 / two hybrid system |
研究概要 |
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の原因因子としてプリオン仮説が提唱されている。プリオン病の種間のバリヤ-を構成する因子として、従来はプリオン蛋白の一次構造こそが主な構成成分と考えられていたが、ヒト型プリオン蛋白よりも、C末端をマウスプリオン蛋白に変更したキメラ型プリオン蛋白の方が感染実験に適することが知られるようになり、プリオン蛋白結合因子の存在が示唆されるようになってきた。そこで、酵母を用いたTwo hybrid systemにより、プリオン蛋白の結合因子を同定することを本研究の目的とした。ヒトおよびマウスのプリオン蛋白遺伝子を、PGBTプラスミドにクローニングし、PGADプラスミドベクターに入った_cDNAライブラリーと同時に酵母入に導入し、ヒスチジンによる選択をかけて、陽性のクローンを検索した。その結合、マウスの_cDNAライブラリーより2種類のクローンを、ヒト_CDNAライブラリーより1種類のクローンを同定している。現在は、それぞれのクローンを用いて、完全長の_CDNAのクローニングおよびゲノムDNAのクローニングを行っている。プリオン蛋白の結合因子が、プリオン蛋白異常化の因子となるかどうかは、それぞれの結合因子のノックアウトモデルを作製し、感染実験で証明することが必要である。本萌芽的研究では、プリオン蛋白の異常化のメカニズムの解明に関して、まさにその糸口となる蛋白分子の同定を行い得た。今後のノックアウト・モデルおよび、結合因子のヒト化マウスモデルの作製と進展すべき研究である。
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