研究課題/領域番号 |
08878149
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | (財)東京都神経科学総合研究所 |
研究代表者 |
黒田 洋一郎 (財)東京都神経科学総合研究所, 神経生化学研究部門, 参事研究員 (30073084)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 細胞骨格 / MAP1B / 免疫組織科学 / 電子顕微鏡 / 樹状突起 / シナプトフィジン / シナプトタグミン / ニューロフィラメント |
研究概要 |
前年度までの検討により、シナプス情報分子、シナプス蛋白などのトラフィッキング・システムにおいて、細胞骨格蛋白質が重要な役割を果たしていることが示唆された。その中でもMAP1Bは、細胞骨格の構成成分としてのみならず、ニューロン間のシナプス形成過程においても、エクト・プロテインキナーゼによるリン酸化-脱リン酸化機構を介して、密接に関与していることが判明した。本年度はこのMAP1B分子に関して、特異的抗体を作製して、免疫組織化学的に観察を行った。成熟したラット大脳皮質の切片を作製し、抗MAP1B抗体を用いて免疫組織染色し、光学顕微鏡及び電子顕微鏡で観察したところ、その多くは従来から報告されているように、細胞体あるいは樹状突起や軸索中に微小管に沿って存在していたが、後シナプス肥厚部にもMAP1B陽性の構造物が存在していることが認められた。しかも興味深いことに、このMAP1Bの後シナプス部位への局在は、全てのシナプスで共通して見られるわけではなく、およそ半数のシナプスにおいてのみで、残りのシナプスではMAP1Bは検出されなかった。シナプス部に見られるMAP1Bは、後シナプス側に存在しており、MAP1Bの存在しているシナプスを持つ樹状突起とそうでないものとの構造などでの差異から、樹状突起におけるトラフィッキング・システムについて新たな知見が得られる可能性もある。
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