研究課題/領域番号 |
08878160
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
柿木 隆介 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (10145196)
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研究分担者 |
中 大輔 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80290914)
小山 幸子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40270483)
宝珠山 稔 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (30270482)
金桶 吉起 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (20280589)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 痛覚 / 脳磁図 / 脳波 / CO_2レーザー / 感覚野 / 運動野 / ヒト / 高次脳機能 / 双極子 / 非侵襲 / 温度覚 |
研究概要 |
CO_2レーザー光線を刺激源として脳磁図と脳波を記録し、ヒトの脳内痛覚認知機構の解明を行っている。一昨年度は左右の上下肢のいずれの部位を刺激しても、両側シルヴィウス裂上縁から底部、すなわち第2次感覚野(SII)から島にかけての部位(SII一insula)に活動がみられることを報告した。また昨年度は多双極子モデルであるBrain Electric Source Analysis(BESA)を用いて解析を行った。すると、両側のSII-insula領域に加え、両側半球の側頭葉前内側部(海馬体あるいは扁桃核付近)にも活性がみられ、痛覚認知に大脳辺縁系が関与している可能性が示唆された。第1次感覚野の活動は極めて小さいか、あるいは全くみられなかった。この所見は、痛覚認知機構が触覚等の他の体性感覚とは大きく異なっていることを示している。 本年度は、痛覚認知に対する注意効果について検討した。暗算課題と数字記憶課題を遂行中にCO_2レーザー光線を刺激源として脳磁図と脳波を記録した。すると、脳磁図の第1反応(SIIから島にかけて出現)は、注意の変化によっては全く影響を受けなかったが。しかし、それに続く脳波の反応(大脳辺縁系を含む広い領域が発生源と考えられる)は、注意を痛覚刺激以外のものに向かわせることにより、有意に振幅が低下し、自覚的な痛みの程度も同様に低下した。これは、SIIから島にかけての活動がprimary response(通常は意識の変化の影響を受けないと考えられている)であり、そのあとに複数の部位が活動することを示している。
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