研究課題/領域番号 |
08878174
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村田 智昭 山口大学, 医学部, 助手 (50263778)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | ヘパトゾーン・カニス / ガモント形成カプセル / 抗原性 |
研究概要 |
1.Hepatozoon cains感染犬から血液を採取し、gamontを感染好中球から分離する実験 NNN培地あるいはダニ細胞培養用培地を用い、27度で培養した。その上清にはほとんどgamontの遊離を認めなかった(今回の補助金で新規購入したインキュベータ-および倒立顕微鏡を利用できた)。 2.gamontに抗原性があるかどうか? 1.の結果よりgamontを分離せず、直接抗体を反応させる実験を行った。buffy coatよりプレパラートに塗抹した。これをメタノールあるいはアセトン固定し、別のH.canis感染犬から採取した血清を反応させた。その後、間接蛍光抗体法あるいはABC染色により確認する実験を行った。gamont周囲に蛍光を発色するものが散見されたが、必ずしもほとんど全部のgamontには認められなかった。 3.H.canis感染犬の脾、腸間膜リンパ節および骨髄からschizontを分離する実験 臓器を細切し、軽く圧平し、MEMあるいはRPMI1640を用い、37度のCO2インキュベータ-で培養した(今回の補助金で新規購入した倒立顕微鏡を利用できた)。数日間の培養では上清中にschizontあるいはmerontの遊離はほとんど確認されなかった。 上記の成績より、gamont周囲のカプセルにはある程度の抗原性があるように思われた。今後、感染時期(あるいはgamont出現時期)前後の血清(抗体)を用いた実験をする必要があろう。また臓器をホルマリン固定しており、これを用いて抗体の確認を行いたいと考えている。gamontあるいはschizontの遊離実験では近縁原虫に用いられている培地を応用したが、最適培地を探すのも今後の検討課題であろう。マウスに接種する実験は、gamontを純粋に分離できなかったので本年度は中止した。
|