研究課題/領域番号 |
08CE2006
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研究種目 |
COE形成基礎研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
斎藤 信男 (1999-2000) 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10015977)
相磯 秀夫 (1996-1998) 慶応義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 教授 (90051250)
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研究分担者 |
石井 威望 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 客員教授 (70010684)
鵜野 公郎 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 教授 (20095582)
相磯 秀夫 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 客員教授 (90051250)
千代倉 弘明 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (50227352)
徳田 英幸 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (80227579)
斎藤 信男 慶応義塾大学, 感興情報学部, 教授 (10015977)
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研究期間 (年度) |
1996 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
680,000千円 (直接経費: 680,000千円)
2000年度: 200,000千円 (直接経費: 200,000千円)
1999年度: 150,000千円 (直接経費: 150,000千円)
1998年度: 170,000千円 (直接経費: 170,000千円)
1997年度: 160,000千円 (直接経費: 160,000千円)
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キーワード | ディジタルメディア / システム基盤 / 応用基盤 / 実世界への適用 / マルチキャストコミュニケーション / モーバイルコンピューティング / 超高精細画像伝送 / 遠隔手術 / 実世界の摘要 / 実世界への摘要 / モ-バイルコンピューティング |
研究概要 |
本年度は最終年度を迎え、システム基盤、応用基盤、および実世界への適用の3つの分野に関して研究グループを組織し、それぞれの個別研究テーマについて5年間のまとめのための活動を推進した。そこでは、以下のような個別テーマとその研究分担者を設定した。また、研究が最終段階に来たので、個別テーマのまとめと、各テーマ間の協調、融合化を考慮して活動した。 研究組織とその研究テーマは、以下のとおりである。 1.ディジタルメディア基盤・応用研究センター全体の研究リーダ(斎藤) 2.システム基盤サブグループ:ディジタルメディアを処理、伝送、変換、格納する 情報システムを支える基礎理論ならびに構成要素を研究し、それに基づくプロトタイプシステムを構築した。(グループリーダ:相磯) (1)実時間、移動型ネットワーク(徳田、萩野) (2)ディジタルメディアネットワークにおけるプロトコル(村井) (3)ニューロコンピューティングによるディジタルメディアの処理方式(武藤) (4)COE成果のための分散マルチデータベース(清木) 3.応用基盤サブグループ:ディジタルメディアの応用を柔軟かつ効率良く支援するための情報のディジタル化方式を中心として、それに関連する基礎理論ならびに基盤技術を研究しそれを利用できる応用環境のプロトタイプを構築した。(グループリーダ:鵜野) (1)感性処理を考慮したユーザインタフェース(安村、岩竹) (2)ディジタルメディアによる認知と知的創造(安西、古川) (3)ディジタルメディアにおける3次元グラフィックスの基礎(千代倉) (4)ディジタルメディアによる静的ならびに動的画像処理(福井) (5)ディジタルメディアによるインタラクティブな共同作業支援とグループウェア(松下) (6)ディジタルメディアにおけるセキュリティと知的財産権(苗村) 4.実世界への適用サブグループ:ディジタルメディアの発展によって、実際の世界においてどのようなインパクトがあるのか、その可能性を探るためにいくつかの具体的な分野においてその応用のプロトタイプを構築し実験的運用を行ないながら実証的評価を行なうことを目指した。(グループリーダ:石井) (1)メディア社会とディジタルメディアライブラリ(梅垣) (2)メディア社会とディジタルメディアネットワーク(熊坂) (3)ディジタルメディアとインタラクティブアート (テレミュージアム)(藤幡、鷲見、遠山
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) (4)ディジタルメディアと言語コミュニケーション ならびに教育環境(テレエデュケーション)(井上) (5)ディジタルメディアとビジネス環境(テレビジネス)(花田、金子) (6)ディジタルメディアと医療環境(テレメディスン)(藤野、秦、相磯(貞)、北島) (7)ディジタルメディアと環境デザイン(茅、伊藤、日端、清水) また、ディジタルメディアに関する共通の課題を設定し、各個別課題から見て、共通の課題に関連する問題などを抽出し整理/体系化を図った。具体的には、以下のような共通課題がある。 ○ディジタルメディアのための基盤技術 さまざまなメディアの情報のディジタル化技法と、そこに見られる共通の課題を探る。 ○画像メディアと文字メディア 従来の伝統的な文字メディアと新しいメディアとしての画像メディアの本質的な差異はどんなものか? ○ディジタルメディアの哲学と理論 ディジタルメディアの意味は何か、その基礎となる考え方や理論はどんなものか? ○社会とディジタルメディア ディジタルメディアが社会に与えるインパクトはどんなものか? 産業、組織、政治のあり方がどう変化するか? ○コミュニケーションとディジタルメディア ディジタルメディアによって人間のコミュニケーションにどんな変化がみられるか? ○人間とディジタルメディア 人間を対象と考えてディジタル化をしたときに、何が生ずるか?医学とどんな関係になるか? ○文化とディジタルメディア ディジタルメディアが文化に与えるインパクトは何か? ○科学技術とディジタルメディア ディジタルメディアが科学技術に与えるインパクトは何か? ○ディジタルメディアと知の再編成 ディジタルメディアを介した知識の再編はどんなものになるか? 個別および統合的研究テーマは、3つのサブグループごとの体系化、およびこの研究全体としての体系化を図った。また、研究成果の公開のための成果データベースを充実させ、各研究メンバーの成果を統合的に構築し運用することを目指した。また、関連するソフトウェアの公開のために、WEBページ、成果データベースの整備を行った。また、最終年度ということで、毎年作成する報告書において、5年間の成果をまとめて報告することとした。 9月には、海外調査ということで、今回はアジア地区に絞り、北京、上海、香港、クアラルンプール、シンガポールの大学、研究所、企業を訪問した。 さらに、最終成果の公開にちなんで国際シンポジュームを開催し、そこで海外を含めた多くの研究者の参加を図った。「創造的ディジタルメディアは新世紀に何をもたらすか」を統一テーマとするこのシンポジュームでは、「ディジタルメディア 21世紀への提言」「新データベースと応用」「ネットワーク時代のグローバル・ガバナンス」「遠隔医療」「遠隔教育」など様々なサブテーマでの個別セッションを実施し、ディジタルメディアが21世紀に及ぼす影響について様々な側面から議論を行なった。同シンポジュームは海外から20名前後の講演者を迎え、非常に有意義なものとなった。現在、その報告書を英語で作成中である。また、今後の国際交流、具体的な国際プロジェクトの実施、展開について、いくつかの提案を行った。 隠す
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