研究課題
特別研究員奨励費
GnRH2ニューロンとGnRH3ニューロンにEGFP蛍光タンパク質を発現するトランスジェニックメダカの作成に成功し、蛍光標識および抗GFP抗体を用いた免疫組織化学によりメダカGnRH2およびGnRH3神経系の全体像が把握できた。さらに、酸化型では無毒なMetronidazolを還元することによってDNAに架橋構造を造って細胞毒性を持つようになる還元酵素Nitroreductase(NTR)タンパク質をGnRHニューロンに遺伝子導入したトランスジェニックメダカの作成を開始した。遺伝子コンストラクトは完成し、既に受精卵への微量注射を行っている。現在、遺伝子導入されたメダカをスクリーニングして導入遺伝子をホモでもつトランスジェニック系統を確立しつつある。トランスジェニックメダカの系統が完成すれば、これを用いてGnRH1,2,3ニューロンを特異的に細胞破壊し、メタスチンニューロンとの相互関係や行動、生殖などがどのように変化するかを生理学的に解析することができる。機能とアミノ酸配列の異なる3種類のGnRHニューロンそれぞれにGFP蛍光タンパク質を発現させるトランスジェニックメダカは既に当研究室で作成している。この遺伝子コンストラクトを参考にして、成魚まで透明性を保つ透明メダカ系統のGnRHニューロンおよびメタスチンニューロンにGFP等の蛍光タンパク質のみならずKRやNTRを遺伝子導入したトランスジェニックメダカの作成に成功すれば、それらのニューロンを細胞特異的に破壊し、生理・行動実験によりそれぞれのニューロン間の相互作用を解析する事ができるようになり、脊椎動物における生殖の中枢制御の本質的理解につながる知見が得られる。
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