研究課題/領域番号 |
08F08303
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井手 誠之輔 九州大学, 人文科学研究院, 教授
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研究分担者 |
KIM Jongmin 九州大学, 人文科学研究院, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2010年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 高麗仏画 / 高麗写経 / 高麗版大蔵経 / 法華経 / 華厳経 / 法華経写経 / 写経生 / 法華経信仰 / 岐阜正法寺 / 奈良談山神社 / 高麗美術 / 東アジア |
研究概要 |
アメリカの美術館・図書館において、高麗時代及びそれに関係する中国の写経の調査を行った(Kim、7/13-7/24)。 1)『紺紙金字大方廣佛華嚴經』第45巻、高麗、スペンサー図書館、カンサスシティ 2)『紺紙金字大方廣佛華嚴經』第78巻、高麗、クリーブランド美術館、クリーブランド 3)『紺紙金字大方廣佛華嚴經』断簡、高麗、ハーバード大学燕京図書館、ケンブリッジ 4)『紺紙金字妙法蓮華經』、朝鮮王朝、ハーバード大学燕京図書館、ケンブリッジ 5)『紺紙金字維摩詰経』、大理、メトロポリタン美術館、ニューヨーク これらの調査によって、14世紀の高麗写経が高麗大蔵経ではなく、さまざまな中国の大蔵経のテクストを参照していることを改めて確認した。13世紀の末に高麗写経の形式や様式に大きな変化が起こったことが指摘しうるが、その理由は、元時代の支配が強まる過程で、高麗王朝は、元に写経生を派遣して、都の大都で中国の規範にしたがった写経を制作したことに求められる。これまでに井手は、13世紀から14世紀の高麗仏画は、同時代の元時代の仏画とさほど強い関係性をもっていないことを明らかにしてきたが、この共同研究では、仏画と写経において中国の受容に大きな違いがあることが確認されることになった。 なお、高麗版大蔵経にのみ典拠をもつ40巻華厳経の場合は、法華経とは逆に忠実に高麗のテクストにもどいていることも確認し、これらについては、Kimが韓国の仏教美術史学会の紀要に論文を発表した。
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