研究課題/領域番号 |
08F08413
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
植物生理・分子
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
渡辺 正巳 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 准教授
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研究分担者 |
TEWARI Rajesh Kumar 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | アポトーシス / プログラム細胞死 / レドックス制御 / 活性酸素種 |
研究概要 |
植物細胞は、分化全能性があり単細胞から植物体を再生できる。ところが、単細胞として細胞を単離すると全能性を失い、アポトーシス様プログラム細胞死に至る。本研究は、単細胞(プロトプラスト)を単離する段階で、葉緑体に活性酸素が蓄積していく原因の解明に取り組んだ。前年度までに、プロトプラスト単離時に、葉緑体で活性酸素が蓄積する原因は、葉緑体型NADPHオキシダーゼが活性化するためであることを示した。この知見は、他に報告が無く、Plant Cell and Physiology誌に投稿したところ、一定の評価を得た。実験を付け加えて再投稿するために、準備中である。葉緑体に起こったレドックス状態の変化が、その後の培養時における細胞死のシグナルになって、アポトーシスを実行することが示唆された。本研究は、葉緑体に起こるレドックス状態の変化がアポトーシスのシグナルと成り得ることを世界で初めて示した研究である。 次に、アポトーシスの実行過程に関与するヌクレアーゼについて検討した。その結果、候補となるヌクレアーゼは2つ(I,II)存在し、どちらも至適pHは7.8、IはMg,Mnで活性化され、Znで阻害された。IIは、Mnで活性化され、Znで阻害された。還元剤存在下で活性化されるヌクレアーゼが検出されたが、これがI型と同じものかについては、現在検討を重ねている。
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