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超伝導電子ビットの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08F08501
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 生物物理・化学物理
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

蔡 兆申  独立行政法人理化学研究所, 巨視的量子コヒーレンス研究チーム, チームリーダー

研究分担者 BILLANGEON Pierre-marie  独立行政法人理化学研究所, 巨視的量子コヒーレンス研究チーム, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード超伝導 / 量子ビット / ジョセフソン接合 / 量子ゲート / 結合量子ビット / 共振器 / スケーリング / 量子アルゴリズム / 磁束量子ビット / デコヒーレンス / 可変結合 / マイクロ波パルス信号列発生器
研究概要

この研究では、如何に超伝導量子ビット(コヒーレント制御可能な2準位の量子システム)を多数集積し、それらを自由に結合させ、コヒーレンスを保ちながら、量子状態の操作を行うことができるか、ということを研究することがその主題である。このような研究は、将来の量子コンピュータの実現を視野に入れて行っている。2009年度では、二つの量子ビットと結合させる幾つかの方法を研究した。
まず二つの量子ビットを、第三の量子ビットを介して結合させる方式を考慮した。この方法はすでに本研究グループで以前より研究されていたものを改良・発展したものである。この新結合方式は、この量子系の時間発展を解析的に研究したことにより得られたものである。現在この最新の結果を論文にまとめている最中である。またこの結合方式の回路を実現するため、新たな多層超伝導配線を備えた微小アルミトンネル接合回路の作製法を開発した。このような多層配線構造は、量子ビット数のスケールアップには欠かせないものであると考えている。すでにこの新結合式を取り込んだ資料の作成を終え、現在その評価をする準備を行っている。
二番目の結合方式の研究のアプローチは、既にイェール大学で研究が進んでいる超伝導マイクロ波共振器を介した量子ビットの結合方法である。我々のグループでも超伝導共振器関連の研究を過去数年間行ってきた。我々はこの共振器を介し、遠方にある量子ビット同士を結合させることを考えた。このような結合方式の資料を作成し、現在その特性評価を行っている。
上記二つの結合方式の違いは、量子ビット型結合器を使うものが隣接するする量子ビットを結合させる機能を持つが、共振器型の結合器は遠方の量子ビットを結合できる特徴を備えている。二つの方式は量子誤り訂正などの重要なアルゴリズムを実行するにあたり、異なった特性を示すので、実際に実験的に確かめる必要がある。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 磁束量子ビット間可変結合のON/OFF比の評価2008

    • 著者名/発表者名
      吉原文樹
    • 学会等名
      日本物理学会2008年秋季大会
    • 発表場所
      盛岡
    • 年月日
      2008-09-22
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Quantum Coherent Tunable Coupling of Superconducting Flux Qubits2008

    • 著者名/発表者名
      吉原文樹
    • 学会等名
      International Workshop on Solid-State Quantum Computing (IWSSQC)
    • 発表場所
      台湾、台北
    • 年月日
      2008-06-27
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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