研究課題
特別研究員奨励費
最近、strain glassは重要な新しいが概念として注目され、科学的に重要な意味を持っている。(本研究では、上記の研究から得られた新しい知見に基づいて、強磁性体のcluster spin glass、誘電体のrelaxor及び強弾性体のstrain glassにおける新規物性を探ることを目的とする。更に、これらの新規物性を利用して、新機能材料及び新アクチュエータなどの創出の可能性も提案する。今年度では、高いガラス変態温度を持つGum合金におけるstrain glassの存在する可能性及びGum合金の特異な挙動の起源について研究し、Ti-Ni二元系及びTi-Ni-X三元系においてStrain glassの共通特徴を探索した。具体的に以下の成果が得られた。1.Ti-Nb及びGum Metalはstrain glass合金であることをDMAお呼びTEM実験で証明した。Gum合金の特異な挙動はStrain glassに関係していることが分かった。2.Ti-Ni及びTi-Ni-X合金系のStrain glass状態図が驚異的な類似性を発見した。つまり、添加元素濃度或いは点欠陥濃度がある臨界濃度を超えると、マルテンサイト変態が消失し、strain glassが現れる。Landau-Ginzburgモデル及びPhase fieldシミュレーションでstrain glass転移の再現に成功した。
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ACTA MATERIALIA
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