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友人に対する冗談の不達を生起させる要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08J01439
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 教育心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

葉山 大地  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2008年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード冗談 / 冗談に対する聞き手の反応 / 拒否に対する感受性 / 個人志向性 / 社会志向性 / 話し手との関係性 / 周囲の友人の反応 / 友人関係 / 関係スキーマ / 他者理解感 / 被受容感
研究概要

本年度は,冗談に対する聞き手の反応(迎合的反応,回避的反応,感情表出反応)と冗談の不達の関連を検討した。まず,大学生203名を対象として,日常生活において,つまらない冗談や怒りを感じる冗談に対する反応傾向が過激な冗談(聞き手の外見や悩みをからかう冗談や性的・倫理的タブーを含む冗談)を友人から言われる頻度に及ぼす影響を検討した。その結果,迎合的反応と感情表出反応をする頻度が多いと,過激な冗談を言われる頻度が高まることが示された。次に,大学生417人を対象として,日常生活で,怒りを感じる冗談に対する反応傾向を規定する要因として,パーソナリティ要因(拒否感受性),動機づけ要因(個人志向性・社会志向性)を取り上げ,その影響を検討した。その結果,個人志向性が高くなると,迎合的反応の頻度を低下させる一方、回避的反応の頻度を高めることが示された。また,社会志向性が高くなると、迎合的反応の頻度を高める一方、回避的反応をする頻度を低下させることが示された。拒否感受性が高くなると,迎合的反応の頻度を高める一方、感情表出反応の頻度を低下させることが示された。迎合的反応をする頻度が高いと,自尊心が低いことが明らかとなった。さらに,冗談に対して怒りを感じた場面を取り上げ,聞き手の反応が状況的要因(話し手との関係性,周囲の友人の反応)や拒否感受性によってどのような影響を受けるのかを場面想定法によって検討した。その結果,拒否感受性が高い回答者は,親友が話し手で,かつ周囲の友人が笑っていない状況において,迎合的な反応を行なわないと評定することが示された。冗談の聞き手に関する研究はほとんど行われていないため,本研究により,聞き手が迎合的反応をすることによつて冗談の不達が起こる可能性が高まるという知見や,冗談に対する聞き手の反応が状況要因やパーソナリティ要因によって異なるという知見が得られた点は,意義があるといえる。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 冗談における親和的意図の知覚の重要性について2009

    • 著者名/発表者名
      葉山大地
    • 雑誌名

      笑いの科学 2

      ページ: 51-56

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 過激な冗談の親和的意図が伝わるという期待の形成プロセスの検討2008

    • 著者名/発表者名
      葉山大地・櫻井茂男
    • 雑誌名

      教育心理学研究 56

      ページ: 23-34

    • NAID

      110007028202

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 「過激な冗談の親和的意図が伝わる」という話し手の期待の形成プロセスの検討2008

    • 著者名/発表者名
      葉山大地, 櫻井茂男
    • 学会等名
      日本心理学会第72回総会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道)
    • 年月日
      2008-09-20
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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