研究課題/領域番号 |
08J01671
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西岡 未知 京都大学, 理学研究科, 特別研究員PD
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | プラズマ・バブル / C / NOFS衛星 / 地上GPS受信機 / 赤道域電離圏 / レイリーテイラー不安定 / 太陽活動度極小期 / 赤道異常 / シンチレーション / 電離圏全電子数 / 大気重力波 / プラズマドリフトシア |
研究概要 |
米国のボストンカレッジに約1年間滞在することにより、最新の衛星であるC/NOFS衛星のデータ及び中南米に展開される電離圏地土観測網を用いて、太陽活動度極小期におけるプラズマバブルの事例解析を行った。 プラズマバブルとは磁気赤道域の電離圏に現われる電子密度減少領域であり、出現後、レイリー・テイラー不安定性により成長し、高高度(~800km)にまで達する。また、その出現には、日々変動などの複雑な変動が見られ、生成過程には電離圏電場や電子密度などが複雑に寄与していると推測される。C/NOFS衛星とは2008年に米国によって打ち上げられた低緯度電離圏観測衛星であり、近地点では電離圏ピーク高度(約400km)における電子密度等を観測している。本研究では、C/NOFS衛星による電子密度データと地上GPS受信機による電離圏全電子数のデータを用いて、プラズマバブルが高度400kmにまで達しない事例を初めて発見した。次に、地上観測網データを用いて、この低高度プラズマバブルの生成機構の考察を行った。中南米に展開される地上GPS受信機網データを用いると、電離圏全電子数の緯度方向の分布を明らかにすることができる。このデータを用いて、低高度プラズマバブルが出現した日に、赤道異常が未発達であったことを明らかにした。つまり、未発達な赤道異常が低高度プラズマバブルの形成に寄与していたことが示された。この成果は、米国内で行われた学会において発表された。また、論文にも投稿の予定である。
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