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フォトトロピンを介した核光定位運動の生理学的意義及び三次元ライブセルイメージング

研究課題

研究課題/領域番号 08J01712
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物生理・分子
研究機関大阪大学

研究代表者

岩渕 功誠  大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード青色光 / 光受容体 / 核 / 光定位運動 / 細胞骨格 / アクチン / フォトトロピン / 核光定位運動 / フォトトピン
研究概要

種子植物であるシロイヌナズナの葉の細胞核は青色光に依存した定位運動を示す(Iwabuchi et al., 2007).しかし,この運動の仕組みは未解明である.本年度は,核光定運動の仕組みについて研究を行った.細胞骨格阻害剤を用いた実験から,核光定運動はアクチン細胞骨格に依存することが明らかになった.間接蛍光抗体法によりアクチンを可視化したところ,細胞の長軸方向に沿って配向した太いアクチン繊維と核とがインタラクトしており,このアクチン繊維の構築が青色光照射前後で変わることがわかった.核光定位運動は青色光受容体フォトトロピン2により制御され,この受容体が欠損した変異体では青色光に依存したアクチン繊維の構築変化が見られないことから,核光定位運動はフォトトロピン2に依存したアクチン繊維の構築変化を介して起こると考察した(Iwabuchi et al., 2010).
これまでの研究においては,核とアクチンを可視化するために細胞を固定する必要があった.しかしながら,この手法では生きた細胞の中で核やアクチンがどのような挙動を示すのか明らかにすることができない.そこで,核の運動をリアルタイムで観察するための実験系の確立を試みた.核を緑色蛍光タンパク質GFPで可視化した形質転換体(Histone2B-GFP)とアクチン繊維を赤色蛍光タンパク質tdTomatoで可視化した形質転換体(tdTomato-ABD2)を入手し,これらを掛け合わせることにより,核とアクチン繊維を同時可視化したシロイヌナズナ形質転換体を作製した.この形質転換体においても核光定位運動が正常に誘導されることを確認した.この形質転換体を用いることにより,核光定位運動におけるアクチン繊維の役割が明らかになると期待している.

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Actin Reorganization Underlies Phototropin-Dependent Positioning of Nuolei in Arabidopsis Leaf Cells2010

    • 著者名/発表者名
      Kosei Iwabuchi
    • 雑誌名

      Plant Physiology 152

      ページ: 1309-1319

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] How and why do plant nuclei move in response to light?2008

    • 著者名/発表者名
      岩渕功誠
    • 雑誌名

      Plant Signaling & Behavior 3

      ページ: 266-268

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] シロイヌナズナにおける核光定位運動-基本的特徴と運動の仕組み-2009

    • 著者名/発表者名
      岩渕功誠
    • 学会等名
      日本光生物学協会
    • 発表場所
      自然科学研究機構岡崎コンフェレンスセンター
    • 年月日
      2009-08-20
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] シロイヌナズナ成熟葉における青色光に依存した核定位運動とアクチン細胞骨格構築変化2008

    • 著者名/発表者名
      岩渕功誠
    • 学会等名
      日本植物学会
    • 発表場所
      高知大学
    • 年月日
      2008-09-27
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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