研究課題/領域番号 |
08J01829
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大江 一弘 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 超重元素化学 / シーボーギウム / 溶媒抽出 / 酸化還元反応 / マイクロ化学チップ |
研究概要 |
106番元素シーボーギウム(Sg)の化学的性質の研究に向け、迅速電気化学装置の開発、同族元素モリブデン(Mo)、タングステン(W)を用いた基礎実験、化学実験対象核種^<265>Sgの壊変特性の取得を行った。 迅速電気化学装置の開発では、マイクロ化学チップに電極を組み込んだ電極マイクロチップの開発を行った。開発した電極マイクロチップを用いてCo-EDTAの電解酸化実験を放射性トレーサーを用いて行い、極微量のCoを30s程度で迅速に電解できることがわかった。また、Sg実験へのステップとして102番元素ノーベリウム(No)の電解酸化実験を行い、Noを酸化することに成功し、開発した電極マイクロチップが単一原子化学に適用可能であることを示した。 Mo、Wを用いた基礎研究では、Mo、Wの塩酸溶液からのイオン対抽出挙動を詳細に調べ、Sg実験に適した実験条件の探索を行った。極微量のMo、Wの抽出挙動を短寿命放射性同位体を用いて調べ、マクロ量の実験結果と比較することにより、Sg実験に適した実験条件を6-11M HCIと決定した。 ^<265>Sgの壊変特性の研究では、理化学研究所との共同研究により、理研重イオンリニアックにおいて気体充填型反跳核分離装置(GARIS)およびGARIS直結のガスジェット搬送システムを用いた^<265>Sgの合成、α線測定実験を旨行い、詳細な^<265>Sgの壊変特性の取得に成功した。 以上の実験により、Sgの化学的性質の研究のための迅速電気化学装置の開発と基礎データの収集を行うことができ、Sg実験が実現可能であることを示すことができた。
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