研究課題/領域番号 |
08J02329
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平山 寛之 九州大学, 理学研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | アメンボ / 卵寄生蜂 / 記憶 / 宿主 / 寄生者 / 軍拡競走 / 性的対立 / 軍拡競争 |
研究概要 |
21年度の最も重要な成果は査読付き国際誌への原著論文の発表である。Animal Behaviour誌にて発表された論文は昨年度までに得られたアメンボが卵寄生リスクを記憶し、それに応じて産卵深度を調節するというものである。また、Journal of Insect Physiology誌にはアメンボ卵について卵寄生率が低く、安全であると考えられてきた深い位置にあることで水圧によって孵化率が低下するという成果を投稿し、掲載が受理され、現在印刷中である。 また、今年度は昨年度新たに生じた課題である、アメンボが連続的に卵寄生リスクを経験した場合の産卵位置の選択とその後の卵の寄生回避効率を調査した。その結果、アメンボが同じ卵寄生リスクを経験しても時期によってその反応が異なること、そして卵寄生リスクの経験後に産まれた卵の寄生率は個体の反応の差の大きさから、必ずしも低下しないことが明らかになった。この研究成果はこれまでの研究成果を含め、個体群生態学会、日本動物行動学会、日本生態学会、日本応用動物昆虫学会において発表を行った。成果を発表した学会はいずれも該当分野の主要学会である。これら学会における全5件の発表のうち、個体群生態学会および日本生態学会においてはポスター発表の優秀者に送られるポスター賞を受賞した。
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