研究課題/領域番号 |
08J02422
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河端 雄毅 京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | シロクラベラ / テレメトリー / 人工種苗 / 馴致 / 捕食者学習 / 捕食被食関係 / 資源添加 / 被捕食関係 |
研究概要 |
まず昨年度の実験で得たテレメトリーデータの詳細な解析を行った。実験は、石垣島浦底湾で行った。超音波発信機を装着した本種人工種苗を放流海域で基質に馴致させ、対照区と併せて放流した。放流後、設置型受信機10台を用いて、約2カ月間モニタリングを行った。本種は本来昼行性で狭い行動圏を有するが、放流した10尾の内4尾で、(1)昼夜を通した行動圏の急激な拡大が認められた。その後、(2)受信が途絶えるか、同一の受信機で不特定の周期で受信されるようになった。(1)のパタンは捕食者に捕食され消化管内に発信機が入っていたために、(2)のパタンは排泄物とともに発信機が海底に落ちたために得られたと考えられた。この受信パタンから被食を特定したところ、馴致区が対照区よりも低い被食率を示した。以上から、超音波テレメトリーの受信パタンから被食率の推定が可能なこと、基質馴致が被食率を低下させることが示唆された。 更に、被食軽減手法開発の一環として、人工種苗へ捕食者の危険性を学習させる方法を検討した。まず、本種人工種苗に、同じ水槽内で同種他個体がカンモンハタ(捕食者)に捕食される現場を経験させた。続いて、経験個体と未経験個体を捕食者に曝し、捕食者周辺のエリア(危険エリア)に初めて侵入するまでの時間と被食までの時間を測定した。危険エリアに初めて侵入するまでの時間と被食までの時間は、いずれも経験個体の方が未経験個体よりも有意に長かった。また、危険エリアに初めて侵入するまでの時間と被食までの時間の間に正の相関があった。よって、捕食者学習には、本種人工種苗の捕食者への接近を回避させ、被食を軽減させる効果が期待できることが示唆された。
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