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経済人類学における「交換の形式」概念の再定位:越境する貝殻/貨幣""タブ""を事例に

研究課題

研究課題/領域番号 08J02671
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関一橋大学 (2009-2010)
大阪大学 (2008)

研究代表者

深田 淳太郎  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード貨幣 / 自生通貨 / 計量方法 / 越境 / パプアニューギニア / ソロモン諸島 / 貝貨 / 地域通貨 / エスノメソドロジー / 計量・計数 / コンテクスト
研究概要

1.「数え方」と貨幣の関係についての文献研究
現代社会において計算や計量は、世界のあり方を定量的に捉えるというよりは、むしろ世界自体を特定の数量的なスケールを備えたものと見なした上で、そのように作り上げているということは、人類学、社会学、経済学、数学などの分野を超えて論じられている、これらの近年の研究の動向を追い、特に本研究における中心的な関心である特定の物質性・歴史性を備えた貨幣を「数える」実践が、時間や空間のスケールを作り出すプロセスについて考察していくための参考とした。これらの研究の多くが計算のシステムや計量のための言葉や数字について議論をしている中で、本研究の特徴は実際に手指を使って貨幣を取り扱うという微細な実践に注目している点にあると考えられる、この研究成果の一部は、2010年11月に学会発表「交換レートの作り方」で報告した。
2.パプアニューギニア、イーストニューブリテン州において現地調査を実施
2010年9月に、パプアニューギニア、イーストニューブリテン州ラバウル近郊において調査を実施した。トーライ社会の内部における貝貨流通のひとつの重要な機会である婚資の支払い儀礼を参与観察した。新たに姻族となる親族集団間において、厳密に同じ長さに測った貝貨を送り合い、平等的で友好的な関係を築こうとするのと同時に、オット側からヨメ側に見せつけるように大量の貝貨を展示して支払うことが姻戚関係に含まれる潜在的な敵対関係を示しているということを明らかにすることができた。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] つながる実践と区切りだされる意味:パプアニューギニア、トーライ社会の葬式における貝貨の使い方2009

    • 著者名/発表者名
      深田淳太郎
    • 雑誌名

      文化人類学 73巻4号(掲載確定)

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 交換レートの作り方:パプアニューギニア、トーライ社会における貝貨と法定通貨の関係2010

    • 著者名/発表者名
      深田淳太郎
    • 学会等名
      武蔵大学経済セミナー
    • 発表場所
      武蔵大学
    • 年月日
      2010-11-18
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 学生という他者?授業というフィールドワーク?2010

    • 著者名/発表者名
      深田淳太郎
    • 学会等名
      日本文化人類学会関東地区例会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2010-11-06
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 使えない貨幣と人の死2010

    • 著者名/発表者名
      深田淳太郎
    • 学会等名
      日本文化人類学会第44回研究大会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2010-06-12
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 使えない貨幣と人の死:トーライ社会における貝貨の一形態"ロロイ"を事例に2009

    • 著者名/発表者名
      深田淳太郎
    • 学会等名
      日本オセアニア学会関西地区例会
    • 発表場所
      国立民族学博物館
    • 年月日
      2009-01-31
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 交換レートの reality/realize : パプアニューギニア、トーライ社会において価値秩序を実/演する方法2008

    • 著者名/発表者名
      深田淳太郎
    • 学会等名
      日本文化人類学会第42回研究大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2008-05-31
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] 人=間の人類学(トーライ社会における貨幣の数え方と払い方)2010

    • 著者名/発表者名
      深田淳太郎(共編著)
    • 出版者
      はる書房
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [図書] 経済からの脱出(お金で買えない価値はあるか?)2009

    • 著者名/発表者名
      深田淳太郎(共編著)
    • 出版者
      春風社
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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