研究課題/領域番号 |
08J03463
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 敏史 名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | アノマラスU(1)ゲージ対称性 / 超対称大統一理論 / 超弦理論 / 高次元模型 / 細谷機構 / ゲージ・ヒッグス統一模型 / 暗黒物質 / ユニタリー性の破れ |
研究概要 |
本研究の目的は、我々が以前に構成した、非常に興味深い超対称大統一理論の枠組みにおける模型である、アノマラスU(1)大統一理論を高次元模型に埋め込むことです。 本年度においては、高次元模型の一つであり究極理論の有力な候補と目される超弦理論からアノマラスU(1)大統一理論を導出する研究の一部として、ヘテロ型超弦理論の非対称オービフォールドコンパクト化により、随伴ビッグス場を含む3世代E_6模型を新たに二つ導出しました。E_6模型は現象論的にも好まれ、アノマラスU(1)大統一理論でもしばしば用いられますが、超弦理論のコンパクト化で実現される随伴ヒッグス場を含む3世代E_6模型は一つしか知られておらず、しかもそれが唯一の可能性であることが主張されていました。その模型はアノマラスU(1)対称性等を含んでおらず、アノマラスU(1)大統一理論の枠組みには乗らないこともあり、現象論的には満足のいく模型ではありませんでした。残念ながら今回我々が発見した模型も同様ですが、その他にも模型が存在することを期待させる仕事であり、今後のアノマラスU(1)対称性等を含むより良い模型を探す仕事につながります。 また、この仕事で用いた、随伴ヒッグス場を実現する機構を場の理論に応用し、細谷機構を大統一対称性の破れに適用する模型を提唱しました。この機構は、アノマラスU(1)大統一理論を高次元模型に埋め込む際に有用であることが期待されます。
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