研究課題/領域番号 |
08J06065
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小澤 信 東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 隕石 / 天体衝突 / 衝撃変成 / 高圧鉱物 / 国際研究者交流 / ドイツ:オーストラリア / 国際情報交換 / フランス / 火星隕石 / 月隕石 / 年代測定 / 衝撃溶融脈 / 小惑星・月・火星 / 惑星形成・進化 |
研究概要 |
1.火星隕石の衝撃変成組織の観察 火星から飛来したとされる隕石のうち、岩石学的に異なる二つのタイプの隕石(玄武岩質・レルゾライト質)について、衝撃変成組織の観察を行った。玄武岩質の隕石には、天体衝突の際に出来たと考えられる様々な高圧鉱物が含まれていた。これまでの実験結果から、発見された高圧鉱物はおよそ20ギガパスカル程度の高圧条件下で生成することが分かっており、これらの隕石が天体衝突により同程度の高圧条件にさらされたことが示唆された。一方、レルゾライト質の隕石からは、玄武岩質隕石に見られたような高圧鉱物は発見されず、むしろ、圧力の低い条件下で岩石が溶融していたことを示す組織が認められた。以上の結果は、これら二つのタイプの隕石が火星表面で異なる天体衝突イベントを経験したことを示唆しており、火星における天体衝突の歴史を考える上で重要である。 2.月隕石の衝撃変成組織の観察 月から飛来したとされる隕石Asuka881757から、石英の高圧相であるコーサイトとスティショバイトが発見された。このことから、この隕石が天体衝突により8~30ギガパスカル程度の高圧条件にさらされたことが示唆された。また、先行研究から、この隕石がおよそ38億年前に天体衝突を経験したことが示唆されているため、本結果は38~40億年前に月で起こったとされる隕石重爆撃の様子を明らかにする上で重要である。
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