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日・韓の中学校における「包括的平和教育プログラム」の開発 NGOとの協働を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 08J07113
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 教育社会学
研究機関京都大学 (2010-2011)
立命館大学 (2009)

研究代表者

孫 美幸  京都大学, 人文科学研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2008 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
1,815千円 (直接経費: 1,815千円)
2011年度: 415千円 (直接経費: 415千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード平和教育 / 中学校 / NGO / 国際研究者交流 / 日本:韓国
研究概要

1、研究成果の公表
日・韓における学校とNGOの協働による多文化共生教育実践に関して学会誌等に投稿し、現在査読中である。その他、プログラムの実践事例について、招待講演で1度発表した。2010年度に実施した「ロシア・ウクライナから日本の多文化共生社会を考える」プログラムについて、その内容や実施後の子どもたちの変容についての発表は、京都市の中学校で人権教育に関わる多くの教員たちから反響があった。また、これまでの実践の概要と教員や大学生ボランティアの関わりについてまとめたものが、『京都YWCA・APT20周年記念誌』に掲載された。
2、多文化共生教育プログラムの新たな開発
前年度から継続して、学校教員、NGOスタッフ、大学生たちと協働して、オールドカマーとニューカマーをつなぐ視点から新たなプログラムを開発、現在実践中である。本年度は、WHO承認の子ども支援プログラムである「パスウェイズジャパン」の講座を受講し、プログラム内容を1月に実施する授業で応用する予定である。在紹外国人の抱える課題を子どもたちが自分の課題として捉えられるように改善を試みた。
3、韓国との協働ネットワークの創出
2010年度の多文化共生教育実践の成果として、子どもたちが記入した「多文化共生社会に向けた未来へのメッセージ」を、韓国の昌原大学日本語学科に送付することができた。日本語を学んでいる大学生たちが、子どもたちのメッセージの返事を書き、12月に日本に返送される。これまで研究開発してきたプログラムの一部として、実際に韓国との交流が実現できた意義は大きい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初の目的は、日・韓の中学校における「包括的平和教育プログラム」を、「多文化共生」というテーマを中心に開発し、韓国のNGOや教員に協働や交流の提案を行うことであった。プログラムを開発できたのはもちろん、韓国との交流が具体的に開発したプログラムの一部として本年度中に実現できたことは、当初の計画以上に研究が進展した点だと言える。

今後の研究の推進方策

本研究の課題としては、日・韓の多文化共生をテーマにしたプログラムが、平和教育の他分野との関連からどのように大きな平和に向けた実践につながるのかという点、そして、学校とNGOが国境を越えてどのように協働していくのかについての深い検討が必要な点である。前者については、平和教育の各テーマの間を、「いのち」という視点でつなぎ、これによってプログラム全体を成長させるのでないかと考えている。今後は、その点についての理論的な考察を深めていきたい。後者については、現在実施している中学校とNGOの協働プログラムをベースに、引き続き実践的な研究を進めていく。韓国との定期的な交流を続けながら、第三国とのネットワークも拡大していく予定であり、実践をふりかえりながら国境を越えた協働のあり方について考察していきたい。

報告書

(3件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2011 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 日・韓の中学校「社会科(公民的分野)」教科書内容の比較検討「包括的平和教育」の観点から人権に関わる人物分析を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 雑誌名

      立命館国際地域研究 第30号

      ページ: 81-97

    • NAID

      110007501176

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 「人権教育」という希望3.11後の世界で足元の実践を見つめなおして2011

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      第46回京都市立中学校教育研究会人権教育部会研究集会
    • 発表場所
      京都市総合教育センター(京都府))(招待講演)
    • 年月日
      2011-08-01
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 学校で多者による協働プログラムを実施することの意義~ホリスティックなつながりを意識した多文化共生教育の実践から~2010

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      日本ホリスティック教育協会研究大会
    • 発表場所
      神戸親和女子大学(兵庫県)
    • 年月日
      2010-06-26
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 多文化共生教育に関わる指導体制の充実に向けて2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      京都市外国籍市民懇話会平成21年度第3回会議
    • 発表場所
      京都市教職員互助会館(京都府)
    • 年月日
      2009-12-21
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 人権学習を中核にした"学びたいと思う基盤づくり"多文化共生教育の実践を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      小林匡子、孫美幸
    • 学会等名
      第43回 京都市人権教育研究集会
    • 発表場所
      京都市総合教育センター(京都府)
    • 年月日
      2009-10-13
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 国際理解を深める~多文化共生教育の実践から2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      滋賀県教育委員会 人権教育教職員実践サポート講座前期6
    • 発表場所
      ひこね燦ぱれす(滋賀県)
    • 年月日
      2009-08-27
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] さまざまな背景をもつ子どもたちとどう向きあっていくのか?「多文化共生教育」からのアプローチ2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      近江八幡市教育委員会 近江八幡市立幼稚園、小・中学校同和教育主任・国際理解教育主任研修会
    • 発表場所
      総合福祉センターひまわり館(滋賀県)
    • 年月日
      2009-06-26
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] インドネシアの民族と文化の多様性をテーマにした多文化共生教育2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      日本国際理解教育学会 第19回研究大会
    • 発表場所
      同志社女子大学(京都府)
    • 年月日
      2009-06-13
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [図書] 京都YWCA・APT20周年記念誌(分担執筆:pp.53-57)2011

    • 著者名/発表者名
      京都YWCA・APT編
    • 総ページ数
      100
    • 出版者
      京都YWCA・APT発行
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [備考]

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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