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マルグリット・デュラスにおける「書く」ことをめぐる問題意識-エクリチュールと映画

研究課題

研究課題/領域番号 08J08211
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関東京大学

研究代表者

岡本 澄子  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードマルグリット・デュラス / 映画 / フランス文学
研究概要

今年度の研究目的は、映画と文学の二つの領域に関わる<イマージュ>という概念のデュラスにおける射程を検討し、70年代後半から80年代にかけて、ジャンルを超えて広がる作品を分析することで、その創作活動の賭け金を明らかにすることであった。
そのためにまず、前年度に引き続き、同時代の思想的文脈としてドゥルーズ、ブランショ等の映画・映像と文学に関する著作を検討したうえで、これまで行ってきた60年代から70年代にかけての映画作品の分析を考慮に入れながら、執筆活動への比重を増した80年代以降の作品の分析を行った。
80年代以降の作品分析として、1984年に発表された『愛人』に関して、日本フランス語フランス文学会秋季大会において口頭発表を行った。本発表においては、70年代の映画制作との関連で<イマージュ>という概念に着目し、着想段階で存在していた家族写真から本作品の核となる文学的イマージュが生成する過程を、デュラスにおける「書くこと」の存在論的意義に照らして分析した。
また、今年度は作品外のコンテクストや資料を考慮に入れることで、生成過程を含めた、デュラスの作家活動全体を捉えることも目指した。今年度前半には、国立視聴覚コミュニケーション研究所(INA)において、1960年代から90年代にかけてデュラスが出演したテレビ番組(対談シリーズ番組、出版・上映作品に関するインタビュー等)や、『木立の中の日々』『アガタ』といった、資料が一般に発売されていない映像作品について調査を行った。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Pour ≪ecrire avec le cinema≫―L'enjeu cinematographique dans Detruire dit-elle de Marguerite Duras―2009

    • 著者名/発表者名
      岡本澄子
    • 雑誌名

      日本フランス語フランス文学会 関東支部論集 第18号

      ページ: 203-213

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] マルグリット・デュラス『愛人』における二つのイマージュ2009

    • 著者名/発表者名
      岡本澄子
    • 学会等名
      日本フランス語フランス文学会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2009-11-07
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] マルグリット・デュラス『破壊しに、と彼女は言う』-映画とともに書くことへ向けて2009

    • 著者名/発表者名
      岡本澄子
    • 学会等名
      日本フランス語フランス文学会関東支部大会
    • 発表場所
      東京・法政大学
    • 年月日
      2009-03-14
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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